順天堂グローバル教養論集第一巻20160325
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52順天堂グローバル教養論集 第一巻(2016)たらきを学ぶ。そこで、豚の小腸を実際に見せ、小腸の内側には小さな突起(柔毛)で覆われていることに気付かせる。そして、どうして柔毛で覆われているのかをグループで話合い、ミニホワイトボードにまとめさせる。最後に各グループの考えを全体でまとめ、柔毛は表面積を大きくしより効率よく養分を吸収することができることを見出させる。5.6.1. 採点規準表の効果(1)  採点規準表の点数の変容 調査対象学級3学級(109名)全員のワークシートの記述に対する、評価規準表の点数の平均点の変容を図3に示す。評価規準表を用いての採点は、学習指導計画(表2)の第4・5・8・10・11時間目の授業内容5回分について実施した。 図3より、採点規準表を設けたワークシートを使用した1回目の授業実践(表2の学習指導計画の第4時)では平均点が6.4点/10点満点中、2回目(第5時)では6.6点、3回目(第8時)では7.6点、4回目(第10時)では8.3点、5回目(第11時)では8.2点であった。授業実践を行うにつれて平均点数が概ね伸びていったことが分かる。 採点規準表における、「③ 課題に対する予想を書いているか(2点満点)」と「⑦ 振り返りで自分の考えを書いているか(3点満点)」の項目における、生徒の得点の割合を図4に示す。 採点規準表における「③ 課題に対する予想を書いているか(2点満点)」の項目では、1回目(第4時)では平均点が1.34点だった。4回目(第10時)の検証授業では平均点が1.74点となり、0.40点増加した。図4をみると、2点を取った生徒の割合は、1回目(第4時)では48.3%だったのに対し、4回目(第10時)の検証授業では77.8%となり、29.5%増加した。このことから、文章構成を意識したり、自分の根拠をもって予想を書いたりする生徒が増加したことが分かる。 また、「⑦ 振り返りで自分の考えを書いているか(3点満点)」の項目では、1回目(第4時)では平均点が1.57点だった。4回目(第10時)の検証授業では平均点が2.02点となり、0.45点増加した。図4をみると、3点を取った生徒の割合は、1回目(第4時)では8.2%だったのに対し、4回目(第10時)の検証授業では15.3%となり、7.1%増加した。また、2点を取った生徒の割合は、1回目(第4時)では57.6%だったのに対し、4回目(第10時)の検証授業では72.4%となり、14.8%増加した。これらのことから、科学用語を用いること、文章構成を意識すること、自分の考えを記述することを意識する生徒が増加したことが分かる。なお、同様な結果は5回目(第11時)でも得られたことを付記する。(2) 科学用語使用の比較 採点規準表における、「③ 課題に対する予想を書いているか」と「⑦ 振り返りで自分の考えを書いているか」の項目に関するワークシートへの記述内容をもとに、科学用語を用いて書かれているかどうかについて、生徒の割合を比較した。その結果を図5に示す。 「③ 課題に対する予想を書いているか」の項図3. 採点規準表の点数の変容図4. ③予想、⑦振り返りの項目での点数の変容

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