JUNTENDO News&Events ニュース&イベント

2023.02.07 (TUE)

  • 社会価値創造

2025東京デフリンピックに向けてアスリート、患者さんとともに考える“誰ひとり取り残さない医療”とは?

― 2025東京デフリンピックに向けて、順天堂が育む夢の輪 ―

順天堂大学では、2025東京デフリンピック競技大会に向けてデフアスリートを招き、“誰ひとり取り残さない医療”をテーマにしたシンポジウムを2023年2月22日(水)に開催します。

デフリンピックに興味がある方、デフリンピックを通してより良い医療・社会について考えてみたい方など、ご関心がある皆さまのご参加を、ぜひお待ちしております。
(※手話通訳・要約筆記あり)

より良い医療を考える

日時:2023年2月22日(水)18:00~20:00(※17:30より受付開始)
場所:順天堂大学 本郷・お茶の水キャンパス7号館 小川講堂
対象:順天堂大学の教職員・学生をはじめ関心のある方はどなたでもご参加いただけます
参加費:無料(※参加申込フォームより事前に申し込みください)※定員に達したため受付を終了いたしました
手話通訳・要約筆記:あり
主催:順天堂大学
協力:全日本ろうあ連盟
問い合わせ先:順天堂大学スポーツ医学研究室(E-mail:sportsmed@juntendo.ac.jp)

プログラム(予定)

開会挨拶:順天堂大学スポーツ健康医科学推進機構 鈴木大地 機構長

一般財団法人全日本ろうあ連盟 挨拶:石野富志三郎 理事長

<Ⅰ部:2021カシアス・ド・スル デフリンピック競技大会を振り返って>
1.「2021カシアス・ド・スル デフリンピック競技大会を終えて」全日本ろうあ連盟 倉野直紀 本部事務所長
2.「2021カシアス・ド・スル デフリンピック競技大会に帯同して」順天堂大学スポーツ健康医科学研究所 野津将時郎 博士研究員
3.「ブラジルにおける医療事情・巡回診療と、2021カシアス・ド・スル デフリンピック競技大会選手団の往診診療を受け入れて」ブラジル国立リオグランデドスール連邦大学大学院 森口エミリオ秀幸 教授・大学附属病院内科学部長
4.森口エミリオ秀幸先生への花束贈呈:障がい者スポーツ医 薬師寺道代 先生(2021カシアス・ド・スル デフリンピック競技大会帯同医、デフリンピック準備室アドバイザー、日本パラスポーツ学会理事)

<Ⅱ部:2025東京デフリンピック競技大会に向けて>
1.大会招致メンバーから  全日本ろうあ連盟 久松三二 常任理事 事務局長
2.アスリートから①  自転車競技 箭内秀平 選手(本学スポーツ健康科学部:2010年卒)
3.アスリートから②  自転車競技 早瀨久美 選手(薬剤師)
4.アスリートから③  水泳競技 金持義和 選手

箭内秀平 t

自転車競技 箭内秀平 選手

早瀨久美t

自転車競技 早瀨久美 選手

金持義和 選手t

水泳競技 金持義和 選手
5.順天堂大学の医学生から「やさしい日本語」と「手話の病院」について  順天堂大学医学部 学生
6.手話を覚えよう! ~デフアスリートを手話で応援しよう~
7.順天堂大学デフリンピック準備チームから「ろう者が受診しやすい病院・レガシーを残すために」 順天堂大学スポーツ医学研究室 塩田有規 准教授

閉会挨拶:順天堂大学医学部 服部信孝 学部長

<司会>
順天堂大学医学部医学教育研究室 武田裕子 教授
順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科博士前期課程2年 染谷咲子 看護師

デフリンピック(Deaflympics)とは?

「耳がきこえない」という意味の英語「Deaf」を名称に用いた『デフリンピック(Deaflympics)』は、国際的な「きこえない・きこえにくい選手のためのオリンピック」です。オリンピックと同じように4年に1度、夏季大会と冬季大会が2年ごとに交互に開催され第1回夏季大会は1924年にフランスで開かれました。そして、第1回から100年目となる記念の2025年に日本での初開催が決定しました。前回大会では、日本選手団のメディカルサポートを担った順天堂大学ですが、次回の東京大会では世界中から集まるデフアスリートのサポートを行っていきたいと考えています。

デフリンピックから広がる“輪”。順天堂が目指すこと

聴覚の障害は、見た目では分かりません。きこえない・きこえにくい患者さんは、医療機関においては自分の症状を伝えたり、検査や医師の説明など様々な場面で困難が生じています。誰もが安心して受診できる環境を整えるため、きこえない・きこえにくい患者さんに対して、医療者としてどのようなことができるのか――私たちは2025東京デフリンピック競技大会を盛り上げていくだけでなく、今大会を契機に「きこえない・きこえにくい」患者さんがストレスなく受診できる体制を整え、それを大会のレガシーとして順天堂に残したい!という目標を作りました。
今回のシンポジウムは、その第一歩であると考えています。
目指すのは、SDGsの理念に沿って誰ひとり取り残さず、あらゆる人が情報などすべてにおいてアクセスしやすい「順天堂」です。
デフリンピックに興味がある方、デフリンピックを通してより良い医療・社会について考えてみたい方など、ご関心がある皆さまのご参加を、ぜひお待ちしております。