腎炎グループ
1.IgA腎症グループ
@病因・病態解明
A) Mucosa Bone marrow axis へのアプローチ
- 責任細胞の同定と局在
- 粘膜免疫の関与(樹状細胞の役割、補体制御)
- 細胞性免疫の関与(Th2 biasの発症への関与)
- Mucosa Bone marrow間のtrafficking制御
- ヒト扁桃における自然免疫の関与
- 糖鎖異常IgA産生機序と粘膜・自然免疫の関与
B) IgAの糸球体沈着後の動態と制御
- 糖鎖異常IgAの沈着機序の動的解析
- Mesangial pathwayと炎症惹起機転(リンパ流路の解析)
- IgA受容体と炎症制御(in situおよびsystemicな治療応用のためのモデル開発)
C) 発症・進展因子の遺伝子制御
- grouped ddYマウスでの責任遺伝子解析
- ヒトIgA腎症患者での確認(SNP)
A診断・治療応用
A) IgA腎症早期診断・活動性評価
- 糖鎖異常IgAと特異的ペプチド解析(アラバマ大学共同研究)
- Fcα/μシステムを用いた定量化
B) 扁摘パルス治療基準作成
2.腎炎全般
@糸球体腎炎の発症・進展における各種メディエーターの関与
- レニン・アンジオテンシン系の関与
- 虚血・酸化ストレスの関与とその制御(KIM-1、L-FABP)
- IgA受容体による炎症制御
- 心腎・脳腎連関
A半月体形成性腎炎
- モデルの作成(p-ANCAモデル、c-ANCAモデル)
- 遺伝子制御(トランスポゾン)
- 治療応用(Rho kinase inhibitor)
補体グループ
1.第三の補体活性化経路レクチン経路の臨床的意義
@レクチン経路活性化測定法の開発
A腎炎におけるレクチン経路を介した発症・進展機序の解明
B透析患者におけるレクチン経路の関与
2.補体から見た腎炎・ネフローゼ症候群の発症機序の検討
@血中・尿中・腎組織上の補体および補体制御因子の解析
A補体および補体制御因子の遺伝学的検討
3.補体からみた慢性腎不全、透析患者の病態解明
@補体制御因子の遺伝子多型と機能異常
A補体制御因子の糖化による機能異常
4.電子顕微鏡を用いた腎生検組織の検討
@腎組織における補体および補体制御因子の局在
5.補体成分欠損患者の病態解明
@遺伝性血管浮腫(C1-inhibitor欠損)
ポドサイトグループ
- ネフローゼ症候群・糸球体硬化(蛋白尿)の病態解明と新規治療薬の開発
- ポドサイト障害の程度を測定する新規検査の開発