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研究

 
腎臓内科への入局・大学院進学をお考えの方へ
基礎研究は、炎症性腎疾患グループ、代謝性腎疾患グループ、末期腎不全グループの3つのグループで構成されています。炎症性腎疾患グループには、さらにIgA腎症を主なテーマとする腎炎グループ、補体グループ、ポドサイトグループの各サブグループがあります。代謝性腎疾患グループは主に糖尿病腎症を、末期腎不全グループは主に腹膜透析をテーマとしています。
現在、慢性腎不全となり血液・腹膜透析を導入される患者は年間約3万人おり、この数は年々増えていく傾向にあります。末期腎不全の主な原因疾患である糖尿病腎症、また慢性腎炎の大半を占めるIgA腎症の発症・進展機序の一刻も早い解明が期待されています。私達臨床医の義務と考える基礎研究と臨床との相互のフィードバック(From Bench to Bedside, From Bedside to Bench)を念頭におき、これら疾患の解明のために分子生物学的手法を駆使し研究を行っています。現在の各グループの研究活動を簡単に紹介します。
 

炎症性腎疾患グループ

 
腎炎グループ
1.IgA腎症グループ
 @病因・病態解明
A) Mucosa Bone marrow axis へのアプローチ
  • 責任細胞の同定と局在
  • 粘膜免疫の関与(樹状細胞の役割、補体制御)
  • 細胞性免疫の関与(Th2 biasの発症への関与)
  • Mucosa Bone marrow間のtrafficking制御
  • ヒト扁桃における自然免疫の関与
  • 糖鎖異常IgA産生機序と粘膜・自然免疫の関与
B) IgAの糸球体沈着後の動態と制御
  • 糖鎖異常IgAの沈着機序の動的解析
  • Mesangial pathwayと炎症惹起機転(リンパ流路の解析)
  • IgA受容体と炎症制御(in situおよびsystemicな治療応用のためのモデル開発)
C) 発症・進展因子の遺伝子制御
  • grouped ddYマウスでの責任遺伝子解析
  • ヒトIgA腎症患者での確認(SNP)
 A診断・治療応用
A) IgA腎症早期診断・活動性評価
  • 糖鎖異常IgAと特異的ペプチド解析(アラバマ大学共同研究)
  • Fcα/μシステムを用いた定量化
B) 扁摘パルス治療基準作成
2.腎炎全般
 @糸球体腎炎の発症・進展における各種メディエーターの関与
  • レニン・アンジオテンシン系の関与
  • 虚血・酸化ストレスの関与とその制御(KIM-1、L-FABP)
  • IgA受容体による炎症制御
  • 心腎・脳腎連関
 A半月体形成性腎炎
  • モデルの作成(p-ANCAモデル、c-ANCAモデル)
  • 遺伝子制御(トランスポゾン)
  • 治療応用(Rho kinase inhibitor)

補体グループ
 1.第三の補体活性化経路レクチン経路の臨床的意義
@レクチン経路活性化測定法の開発
A腎炎におけるレクチン経路を介した発症・進展機序の解明
B透析患者におけるレクチン経路の関与
 2.補体から見た腎炎・ネフローゼ症候群の発症機序の検討
@血中・尿中・腎組織上の補体および補体制御因子の解析
A補体および補体制御因子の遺伝学的検討
 3.補体からみた慢性腎不全、透析患者の病態解明
@補体制御因子の遺伝子多型と機能異常
A補体制御因子の糖化による機能異常
 4.電子顕微鏡を用いた腎生検組織の検討
@腎組織における補体および補体制御因子の局在
 5.補体成分欠損患者の病態解明
@遺伝性血管浮腫(C1-inhibitor欠損)

ポドサイトグループ
  • ネフローゼ症候群・糸球体硬化(蛋白尿)の病態解明と新規治療薬の開発
  • ポドサイト障害の程度を測定する新規検査の開発
 

代謝性腎疾患グループ

 
糖尿病腎症の発症・進展機序の解明
  • 2型糖尿病腎症自然発症モデルであるKKマウスを用いたQTLマッピング
  • ヒト糖尿病腎症での候補遺伝子解析
  • 糖尿病腎症の進展に関与する終末糖化産物(AGE)を介した酸化・インスリン抵抗性の役割
  • モデルマウスを用いた各種治療薬(HMG-CoA、ARB、PPARγなど)の糖尿病腎症進展抑制に及ぼす効果の検討
 

末期腎不全グループ

 
腹膜透析領域 ―腹膜劣化の予防と障害腹膜修復の促進―
  • 残存腎機能が心臓機能に及ぼす影響の検討
  • 腹膜組織の血管網の障害(虚血状態)が腹膜組織に及ぼす影響の検討
  • 不死化中皮細胞株の樹立と不死化中皮細胞の障害腹膜移植による修復機転の変化の検討
  • 障害腹膜修復機転における骨髄由来幹細胞の関与に関する検討
  • 腹膜透析患者の腹膜組織障害の評価方法の検討
血液透析領域
  • 内シャントによる血行動態変化の心臓機能への影響の検討
腎不全領域
  • 腎不全モデルラットを用いた動脈硬化発症機転の検討
 
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