第15回市民公開講座 質疑応答:講演1

講演1:免疫と長生き

NKを増やすのに、笑うこと以外に効果的な治療方法はありますか。
喘息が持病でアドエアを朝夕吸入しています。NKをあげるには、笑い、軽い運動、ビタミン等を摂取する他に何かありますでしょうか。ずっと吸入を続けるよう言われていますが普通に生活したいです。また長期の使用は副作用が心配です。
免疫をあげる食べ物、食事方法はありますか。効果はどの程度でしょうか。
NK細胞を含む食材を教えてください。

一般にNK活性を上げたり、またストレスで低下するのを防ぐことが出来るのはヨーグルトのような乳酸菌飲料やシイタケ等に含まれるβ-グルカンが知られております。また少し早歩きのような運動も効果があります。

NK細胞を強くして、元気で長生きするには、何に気を付けてどんな生活を送れば良いでしょうか。また、ストレスのないような生活習慣にすると、脳の刺激が少なくなり、認知症になるということはあるのでしょうか。

軽度の運動もNK活性が上がりますが、日本の学会の発表ですと1日少なくとも5,000~4,000歩、歩かれますと認知症の予防になると言われています。

NK細胞療法の効果・実績を教えてほしい。

NKを体外で増やし、再び体内に入れるといったがん治療が行われておりますが、未だそれで生還した方はおられず焼石に水のようです。NKが高いとがんになりにくいことが判ってますので予防にはNK細胞は大変意味があります。

現在、化学療法治療中。化学療法と免疫療法の併用について教えてほしい。

どうしても化学療法をされると免疫が下がります。その際、NK活性を上げておくと感染症の危険が少なくなります。

化学療法中にNK細胞を増やす(活性化する)ことは可能でしょうか。

ある程度可能です。

自分はリンパ腫疑い。やはり楽観的考えでいた方が病気の進行を遅らせることができるのでしょうか。

私自身はいつもそのように考えております。暗いストレスはNKが下がります。

家系が短命(がんによる死亡)なので、遺伝とがんについて詳細な説明をお願いします。

現在その遺伝学的な解析がされておりますが、特殊ながん以外ははっきりとした遺伝的な繋がりはまだ判明していません。

お灸は免疫力を高めますか。

個人差がありますが、効く方は免疫力が上がるようですが、はっきりとした論文がありません。

NK細胞を増やすヨーグルトなど売っていますが、効力はどのくらいあるのでしょうか。また食べすぎによる心配はありますか。

1日1本ぐらいで腸管の周りのNK細胞の目を覚ますような効果が知られております。1回食べられますと結構数日NKは上がっています。しかし毎日お取りになった方が他の腸管免疫の効果もあるようです。

アトピーやがんは共に免疫異常と聞きますが、相互関係はありますか。

がんは教科書的には免疫異常とは言いません。
アトピーは免疫異常です。

免疫と長生きには、血液型にも関係ありますか。

全くありません。

抑制系T細胞=Tレグ細胞ですか。

そのように考えられて良いと思います。

低コレステロールの人は、発がん率が高いということですが、この場合のコレステロールは、善玉コレステロールと悪玉コレステロールのどちらを指していますか。

私の知っているデータは、茨城県の38市町村で調べられたもので総コレステロールが200から下がるとがんの発生率が上がるという報告です。

NK細胞を上げる錠剤は、開発されそうですか。

私達は今その開発を、会社等と協同で進めております。

「ストレスがたまる」「免疫力がある」というのは各自の自覚で感じるもので、客観的に判断できますか。また、ストレスや免疫は、検査等で数値化して測ることは可能でしょうか。

問診等で、大体ストレス度が判るとメンタルクリニックの先生方は言っておられます。血液のホルモン(コルチゾール)等の検査で数値化しようという試みはなされておりますが、まだ体全体のストレス度は計れません。

初期がんが発生したあとでもNK細胞を上げると、がんは消滅するのでしょうか。

がんが発生しますとNK細胞だけではとても無理です。がんの芽のような小さな標的ですとNK細胞だけで死にます。従いまして転移を少なくしたり又がんの予防には大変重要な細胞と考えております。

森林浴がからだに良いことは聞いたことがありますが、NK活性を上げるのはなぜでしょうか。また、NK活性をより高める樹木の種類を教えてほしい。

緑の中で気分良く頭の中を白くしてストレス解消出来るのと、少し早く歩くという運動効果がNK活性を上げると考えられます。

NK細胞を調べる病院はどこにあるのでしょうか。地方の病院では難しいと思いますが、東京の大きい病院でしか調べられないのでしょうか。また、費用はどのくらいかかるのでしょうか。

全国どこでも医師に頼めば検査会社に委託して調べてくれます。費用は詳しく知りませんが1回1万円前後だと思います。一般に1年に何回もよく風邪を引く方はNKが低い方が多いので、そうでもなければ大体正常です。

NK細胞を増加させる薬はあるのでしょうか。

インターフェロン等が知られていますが、薬としては副作用が強く常用出来ません。健康食品としてNK細胞を強くするにはヨーグルトがお薦めです。

食道がんの手術をして3年経過したが、NK細胞を高める方法はあるのでしょうか。病気のことを考えるとNK細胞の発生が下がるのでしょうか。

β-グルカンの入った健康食品(ミセラピスト-味の素)や乳酸菌飲料(ヨーグルト-明治R-1)がNK細胞活性を高めるということが論文になっています。ネガティブな暗いストレスはNK活性が下がるようです。笑いの多い生活をお薦めします。

一般的に、禁酒が良いとは思いますが、お酒好きな人は、飲めなくなるとかえってストレスが溜まると思う。他にストレスを減らす方法はありますか。

少量のアルコールは、ストレス解消を介して体に良いとも言われております。長寿な方ほど結構お酒を毎日少しずつ飲んでおられる人がいらっしゃいます。

がん細胞を潰すには、NK細胞を活性させると良いとのこと。活性酸素が細胞を傷つけ、がん化させるので、抗酸化物質を取るのが良いと聞きます。なかでも水素を取ると活性酸素除去効果が高い、と聞いたことがあります。実際に普段から顆粒水素を飲んでおり、飲むとすぐに身体がすっきりします。これは、がん細胞(不良細胞)に効いていると考えて良いですか。

その可能性も否定出来ませんが、残念ながら私は直接その効果のデータを知りません。

家族が「びまん性B型細胞リンパ腫」と診断された。T細胞と並び、B細胞は発熱時に活躍するとのこと。しかし、このB細胞が悪性腫瘍化したということは、その時点で既に大幅に免疫の働きが鈍っていることになりますか。B細胞のみががん化しても、他のT/NK細胞に活躍の余地はありますか。まだ、免疫の力は残っていますか。免疫をあげるような食事をし続けても「B細胞リンパ腫」という病気では、完治・寛解は難しいのでしょうか。このような血液のガンでは、免疫療法もあまり効かないのでしょうか。

T, NK等の働きはしっかりしております。食事等での治療はあまり期待出来ませんが、化学療法に加え、抗体療法が有効で、完治、寛解は大いに期待出来ます。

肺腺がんの手術時、リンパ節の郭清がありますが、免疫との相関関係はありますか。同様に抗がん剤服用との関係で、白血球の減少がありますが、これも免疫には不利に作用しますか。

リンパ節のまるまる郭清等で免疫が下がることはありません。また一般に抗がん剤は、免疫には不利に働くことが知られています。