順天堂大学医学部附属順天堂医院に新たに令和元年10月1日から開設された小児医療センター(90床)のセンター長を拝命致しました、順天堂大学小児科学講座教授の清水俊明でございます。本センターは、小児科および小児外科を中心に脳神経外科、心臓血管外科、眼科、形成外科、整形外科、耳鼻咽喉頭頸科などの小児の外科系診療科や皮膚科、さらには小児専門看護師、理学療法士、心理士、栄養士などが連携して、基本的には15歳以下の小児の病気をそれぞれの科の知識や技術、さらには経験などを結集して治療に当たっていくために開設された都内有数の小児のための医療センターです。
その特徴としては、①小児の全ての領域の疾患を診療することができる、②特に消化器疾患の診療は都内随一である、③全国で最もアクティビティーの高い小児外科を有する、④脳神経外科や心臓血管外科などの外科系も充実している、⑤成人領域への無理のないトランジションが可能である、⑥周産期センターとの連携が十分に行われている、などが挙げられます。
さらに順天堂医院1号館10階のフロアに開設される本センターでは、アメニティーを重視し、ゆとりあるフロアに2か所のプレイルームを設置し、病棟保育士や子ども療養支援士、遊びや勉強のボランティア(まほうのランプ)、音楽療法士などが入院した子ども達の心配や苦痛を和らげるための活動を協力して行っています。また児童精神を専門とする医師や病棟心理士が、子ども達やそのご家族の皆さんのこころの問題にも十分に配慮するためのサポートを積極的に行っています。
以上述べてまいりました通り、本順天堂医院小児医療センターでは、病気の子ども達やそのご家族に高度で安全、かつ優しい医療を提供できる都内でも有数の小児センターであると確信しております。