小児眼科・斜視外来

当院の眼科では、小学6年生以下の患者さんを対象に、小児眼科・斜視外来での診療を行っています。
当院は首都圏で唯一、毎日小児眼科外来診療を行っている大学病院であり、専門チームが外来から入院手術までをトータルで対応しております。
対象疾患としては、遠視・近視・乱視などによる弱視から、斜視、内反症、眼瞼下垂、先天性眼疾患等のあらゆる小児眼科疾患を網羅し、成人斜視に対する診療も行っております。また、小児科・思春期科とも連携し、未熟児網膜症や全身疾患と関係した眼疾患にも対応しております。

外来受診について

小児眼科・斜視外来は2014年10月より初診も含めて完全予約制になりました。
初診にあたっては医療機関からの紹介状が必要です。

受付時間
(完全予約制)
初診 木曜:小児(藤巻)
水曜・土曜:小児・斜視(根岸)
 8:00~11:00
再診 月曜~金曜 午後
(一部対応出来ない曜日があります)
13:30~15:00

初診の予約につきましては、患者さんご自身で初診事前予約受付センターにお電話頂くか、紹介元医療機関から地域医療連携室にご連絡ください。
再診も予約が必要です。(土曜日は再診を受け付けておりません)
特に初診の患者さんは検査に時間がかかることが予想されますので、十分な余裕を持って受診ください。
なお、母子手帳およびふだんの顔写真のスナップをお持ち頂くと参考になることがあります。特に斜視が疑われる場合には、フラッシュを用いた顔写真が役立ちます。
予約枠には限りがありますので、緊急・準緊急の診察が必要な場合には、診察券をご用意の上、眼科外来(03-3813-3111 代表 9:00-15:00)までご相談ください。

入院・手術について

手術は小児の場合、全身麻酔で行い、基本的に3泊4日の日付指定入院で対応しています。
月曜日入院・火曜日手術・木曜日退院、または、木曜日入院・金曜日手術・日曜日退院、が基本です。
成人の斜視は局所麻酔で行うことも可能です。その場合、日帰り手術も可能ですが、入院をお勧めする場合もあります。日帰り手術は木曜日午前に行っています。
手術までの待機期間は約2~3ヶ月ですが、緊急の場合には随時対応しています。
斜視手術は年間約200件ほど行っており、成人手術の割合も高まっています。
小児病棟での入院は母親が付き添うことも可能です。
夏休み・春休み期間の入院はできるだけ小学生を優先しておりますが、希望者が多いため、4~5ヶ月前には入院予約ができなくなることもあります。

主な疾患と対応

間欠性外斜視

間欠性外斜視
間欠性外斜視

片方の目が外側を向いてしまう状態と、両目がまっすぐのときが交互にある状態です。
角度が大きい場合や外側を向く時間が長い場合は、眼球の筋肉を調節する手術を行います。
なお当院では斜視に対して訓練を行っておりません。

内斜視

内斜視
内斜視

より目になっている状態です。特に生後6ヶ月以内に発症する場合には、出来る限り早く手術を行っています。眼鏡で斜視が治ることもありますが、外すと内斜視になるため、眼鏡は常用することになります。眼鏡をかけても角度が残る場合は、残った角度だけを手術で矯正します。手術の後も眼鏡は必要です。手術までプリズムを用いて矯正することもあります。

偽斜視

偽斜視
偽斜視

乳幼児では目頭の皮膚が内側の白目を隠すために内斜視のようにみえることがあります(偽斜視)。この場合、フラッシュをたいて写真を撮り、黒目に映るフラッシュの反射が左右同じ位置にあるかどうかチェックすると、内斜視があるか、偽斜視であるかがわかります。

遠視

目の力を抜くと、ものをどんなに遠くにしてもピントが合わない状態です。眼球の直径が短いと遠視になります。ピントを合わせるために目に強い力が必要になるため、内斜視になったり、弱視になることがあります。遠視がある一定以上では眼鏡での治療が必要です。

近視

近くのものが見えやすく、遠くがぼやける状態です。眼球の直径が長いと近視になります。成長に伴って直径が長くなるため、近視は必ず進行します。進行の程度は人によって異なります。裸眼視力が0.3を下回る場合には、黒板の字が最前列から視認しにくいので眼鏡が必要です。
当院では近視に対する点眼や訓練などは行わず、必要な場合はすぐに眼鏡処方箋を発行しています。

弱視

視力が年齢相当に発達していない状態です。視力は1歳で0.1、2歳で0.5、3歳で1.0と成長していきますが、遠視や乱視、斜視、白内障や眼瞼下垂などがあると視力の成長が遅れます。眼鏡やトレーニングを用いて治療を行います。ご家庭での努力が治療に必要な疾患です。

成人斜視治療

さまざまな斜視のタイプがあるため、一概には言えません。局所麻酔で手術が可能な斜視、全身麻酔が必要な斜視手術、プリズムなどで光学的に治療を行う斜視などがあります。外見的に改善をさせることだけから、機能的な向上を求める場合までさまざまですが、多くの選択枝の中から患者さんそれぞれにベストと思われる治療を提供しております。