診断部門

CTを用いた画像診断

CTとはComputed Tomography:コンピュータ断層撮影法の略であり、エックス線を使って身体の断面を撮影する検査です。患者様の体の周囲を360度方向から連続的にエックス線を当て、身体を "輪切り"にした断面像を構成します。当院は最新鋭装置を含む6台のCTを所有しており、2021年度は8万件を超える検査を行っています。
放射線科画像診断医が数多くのエビデンスやガイドラインに基づいて綿密に検査計画を立てて検査を行い、質の高いレポートを各診療科に報告するように努めています。また各診療科とカンファレンスを日常的に行い、密なコミュニケーション体制を形成しています。

MRIを用いた画像診断

MRIとはMagnetic Resonance Imagingの略です。強い磁場を用いて行う検査のためCTとは異なり被ばくがありませんが、CTより検査時間が長いという特徴もあります。CT同様にエビデンスやガイドラインに基づいて専門性の高い最先端の検査を実施し、質の高い医療を提供しています。
当院では最新鋭機種を含む7台のMRIが稼働しており、2021年度では検査件数が年間4万5000件を超え、本邦において有数の検査数を誇っています。また研究面においては非常に多くの研究業績を挙げて本邦のみならず世界をリードしており、日本医学放射線学会や日本磁気共鳴医学会では中心的な役割を担っています。

超音波を用いた画像診断

超音波とは人の耳では聞こえないほどの高い周波数の音のことです。超音波は臓器や組織の境界で反射する性質があり、この性質を利用して画像を作成します。検査時間は10分程度であり、部位によっては数秒の息止めのご協力をいただきながらタイミングを合わせて検査をしていきます。音を利用しているため被ばくの心配がなく、また痛みもありません。
当科では腹部臓器に対する腹部超音波検査のほか、甲状腺・乳腺・皮膚腫瘍など体表超音波検査を対象としています。各診療科からの依頼を受け、完全予約制で行っています。

PET-CTを用いた画像診断

PETとは、positron emission tomography(陽電子放出断層撮影)の略であり、放射能を含む薬剤を用いる核医学検査の一種です。放射性薬剤を体内に投与し、特殊なカメラを用いて画像化します。CTやMRIなどの画像検査では胸部・腹部など部位を絞って検査を行いますが、PET検査では全身を一度に調べることができます。
中心としているのはブドウ糖代謝の指標となる18F-FDGという薬剤を用いたFDG-PET検査です。悪性腫瘍や悪性リンパ腫、心サルコイドーシス、大血管炎などに適応があり、代謝の機能の異常から病気を見つけたり、詳しく調べたりすることができます。 薬剤は静脈から注射し、薬剤を全身に行き渡さらせ、1-2時間後に撮影をします。ブドウ糖代謝を利用した検査であるため、正しく検査を行うために、検査前の絶食や血糖管理、薬剤投与後の安静などの必要がありますが、副作用がなく安全な検査です。

各種放射性医薬品を用いた核医学画像診断

核医学画像診断とは、微量の放射線を出す放射性医薬品を体内に投与し、投与した薬品が臓器や体内組織などに集まる様子を画像化する検査です。形態的な情報ではなく、血流や代謝など機能的変化を画像情報として描出するため、形態上の変化が現れる前の兆候をより早期にとらえることができます。
投与するのは極微量の放射性物質であるため、実際に普通の生活で自然界から受ける1年間の放射線量とほぼ同程度です。また放射性医薬品は、放射線の量そのものが時間とともに減少し、また尿や便から速やかに排泄されます。重篤な副作用の報告も世界的にほとんどなく、安全に行える検査です。

IVR(カテーテルを用いた血管内治療・診断、画像誘導下治療)

血管内治療は患者様の負担が少ない治療法として注目されています。足の付け根から注射を行い、血管内をカテーテルと呼ばれる管を通して目的臓器へアプローチして治療を行います。
特に腎血管筋脂肪腫や子宮筋腫に対する血管内治療は本邦において有数の症例数を誇り、安全で良好な治療成績を得ています。他にも、肝臓をはじめとした癌に対する抗癌剤の血管内治療も積極的に行っています。生活の質を落とさない、効果的な治療法として今後は更に普及すると考えています。
その他、中心静脈用ポート留置術やマンモトームによる乳腺生検、CTガイド下生検やドレナージ術など、診断機器を利用した多種多様な手技や治療も多く施行しています。
近年では腎癌に対する凍結療法などの低侵襲治療も行っており、患者様の様々なニーズに応えた治療を提供しています。