第1回 「医学生セミナーの開催とレジナビフェア出展を終えて」

掲載日:2013.07.17
笹井啓資 (放射線治療学講座 教授)

公益社団法人日本放射線腫瘍学会の担当理事として本年度の医学生セミナー(第22回、23回 医学生・研修医のための放射線治療セミナー)に参加しました。医学生セミナーは医学生および研修医の皆さんに放射線腫瘍(治療)学をもっと知ってもらいたいとのことで、私の恩師阿部光幸の肝煎りで始まったセミナーです。今年は6月29日(土)に大阪で「第22回セミナー」を、7月13日(土)に東京で「第23回セミナー」を開催しました。両セミナーには医学部3年生から後期研修医まで幅広い年代層の参加者が24人の定員いっぱいに参加してくださいました。和気あいあいとした雰囲気のなか症例の検討と放射線治療計画を立ていただきました、事後アンケートでは参加者満足度も非常に高いものでした。また、それぞれの医学生セミナーの翌日には2013年レジナビフェアが開催され、学会として放射線腫瘍学の魅力を知っていただきたいとのことで出展しました。本学の学生も含めて多くの人に放射線腫瘍学について知っていただけたと思います。放射線腫瘍学が彼らの将来の選択肢となるといいなと思いました。
自分自身の学生時代を振り返って見ても、放射線治療についてはほとんど知識がありませんでした。偶然、阿部に出会ったことで放射線腫瘍医の途を進むことになりました。そうでなければ、今頃は放射線治療の効果も魅力も知らない医師だったことでしょう。今回のレジナビフェアで「放射線治療は手術のできない場合に使用するものと思っていました。がんを切らずに治せることを初めて知りました。放射線治療についてもっと知りたいです。」と眼を輝かせて話してくれた学生さんがいました。うれしく感じるとともに、私達の努力がまだまだ足りないことを実感しました。
国の「がん対策推進基本計画」にも放射線治療の充実は重要政策としてあげられています。一人でも多くの放射線腫瘍医を教育し、癌で苦しむ多くの人たちに放射線治療による福音を届けることが私たちの責務と思います。日頃の若い医師への教育をより充実し、また、医学部学生、研修医のみなさんに放射線治療の魅力を発信していかなければならないと思ったセミナーと出展でした。