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進歩し続ける放射線科
順天堂で学び、
患者さんの診断・治療に貢献

順天堂大学大学院研究科
放射線科教授
桑鶴 良平

Dr桑鶴良平
放射線科の専門は画像診断、放射線カテーテル治療、放射線治療に大別されます。画像診断は日々進歩し、画像診断医はほぼ全ての科や臓器の画像診断を行っており、専攻医になって学び始めてから老年になっても新たな進歩を感じながら興味深く全身の画像診断を行うことが可能です。それは、ITの進歩により病院や診療所だけでなく、自宅等施設外でも読影が可能で、ライフワークバランスを保ちやすいという特徴があるためです。また、近年はAIの進歩により、肺や脳などの臓器の一部でCT、MRIの画像診断の補助が可能になり、診断精度が向上しています。一方でAIの特性から稀少疾患や画一的な画像を来さない病変の診断にはAIは対応が難しく、画像診断医による診断は今後も長く必要とされます。

放射線カテーテル治療は、穿刺針やカテーテルを用いて診断や治療を行うもので、順天堂医院でも確定診断のつかない病変の生検、身体の深部にできた膿瘍の画像下ドレナージ、血管造影を用いた悪性腫瘍や良性腫瘍(子宮筋腫、腎血管筋脂肪腫)の塞栓術等を多数施行しています。低侵襲で効果的な治療であり、患者さんに大きなメリットがあります。

放射線治療は、化学療法、手術と並び、がんに対する3大治療の一つで、近年の治療技術の発達により正常組織への損傷が少なく、がんのみを精度高く治療する方法が開発されています。そのため、1つの病変に対する治療回数も少なくてすみ、治療を受ける患者さんの負担が軽減しています。

入局後に3部門を学んだ後に、自分の専門分野を選択し専門医を目指して研鑽ができます。いずれの分野も今後の医療で必要性が高まると予想され、順天堂医院および附属病院で多彩で多くの症例を学ぶことにより、実力のある専門医として活躍できます。教育体制として、医局に在籍する多数の専攻医や専門医が適宜、アドバイスを行いその効果を高めています。個々の興味に合わせた臨床研究も推奨し、実践しています。