中耳外来
曜日
水曜日午前、木曜日午前
担当医
取り扱う疾患
概要
中耳外来は、中耳・外耳疾患の診断・治療にあたる外来で、主に手術対象となる症例を扱います。お子さんからご高齢の方まで、様々な耳科疾患の方の診断・治療、また手術適応の決定、手術および術後のフォローアップを一貫して行っています。
主に対応する疾患と、その手術治療についてご案内いたします。
- 慢性中耳炎:接着法による鼓膜形成術を行っています。耳の穴からのアプローチで、最短2泊3日での手術が可能です。
- 中耳真珠腫(真珠腫性中耳炎):顕微鏡および内視鏡を使用して手術を行っており、最短3泊4日での手術が可能です。真珠腫の種類や重症度によっては、2回に分けて段階的な手術を行う場合もあります。
- 耳硬化症:炭酸ガスレーザーを用いたアブミ骨手術(stapedotomy)を行っています。炭酸ガスレーザー装置を使用し、低侵襲な手術で最短3泊4日での手術が可能です。術後のめまいもほとんどありません。
- 先天性アブミ骨底板固着症:耳硬化症と同様、低侵襲で最短3泊4日での手術が可能です。
- 中耳奇形症:鼓室形成術やアブミ骨手術など、それぞれの方の耳の状態に応じて術式を決定します。最短3泊4日での手術が可能です。
- 重度感音難聴:補聴器を使っても会話困難な両側高度感音難聴の方に人工内耳植込術を行っています。手術の適応にはいくつかの基準を満たす必要がありますが、重度難聴でお困りの方はご相談ください。通常の入院期間は1週間以内です。
当院の耳科手術で体内に埋め込む人工物(人工耳小骨・人工内耳など)に関しては、術後MRI撮影がすべて可能です。人工内耳については医師の立ち合いなど一部条件付きではありますが撮影可能な素材を用いて手術を行っています。(脳外科などとの合同手術が必要な方についてはこの限りではなく、個別にご説明することがあります)