唾石

唾石は唾液腺または唾液の排出される管の中にできる石です。そのほとんどはあごの下にある顎下腺とその排出管内に発生し、耳下腺や舌下腺に生じることはきわめてまれです。40~50代を中心にやや男性に多く喫煙者に多いです。
原因は脱落した上皮、迷入した異物や細菌などが核となり、カルシウムなどが沈着して形成されると考えられています。石の大きさや形、堅さも様々です。ほとんどは片側性ですが数は複数個あることもあります。

症状は無症状のことも多く他の目的に行われたレントゲンやCT検査で発見されることも珍しくないです。典型的な症状として食事時の唾液腺部のはれと痛みがみられます。これは唾石が唾液の流れを止めるために生じます。

診断は石を触れれば容易ですが、部位や個数を知るには画像診断が有用です。レントゲン検査が簡便であるが、大きさやカルシウム量によってはレントゲンに写らない石も多くCT検査が正確です。

治療は無症状の場合は経過観察。有症状の場合でも石が小さければ自然排出あるいは口腔内開口部まで移動してくる可能性があるので、保存的に症状を鎮静させてから口腔内より摘出します。自然排出が見込めないものは手術の適応となります。炎症を繰り返し唾液腺機能も障害されている場合や唾液腺内の唾石は唾液腺とともに摘出します。
近年、胆石、尿管結石と同様に体外衝撃波法が用いられることもあります。