唾石症

概要

唾液は、唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)と呼ばれる場所で作られ、導管と呼ばれる管を通って口の中に流れ出ます。 唾石症とは、唾液腺の中や導管の中に石ができる病気です。(イメージとしては尿管結石や胆石と似ています)ほとんどの場合は顎の下にある顎下腺や、その導管であるワルトン管内に見られます。

症状

唾液腺や導管の中にできた石が詰まりの原因となるため、唾液が口の中に流れずうっ滞してしまい、唾液腺(あごの下)が腫れて痛みが出るなどの症状が見られます。特に食事の時に症状が顕著に現れる傾向にあります。さらに細菌感染を引き起こしやすくなり、痛み、腫れが悪化することがあります。

検査

唾石の場所や大きさ、個数などを把握するのにCT検査が有用です。 また石が導管の出口付近にある場合は、口の中から硬い石を触れることができます。

治療

無症状の場合や症状が軽い場合は経過観察となります。また、石が小さい場合は自然に口の中へ排出されることが多いです。痛みや腫れが強い場合は細菌感染を起こしていることが考えられるため、抗菌薬を用いて炎症を抑えます。しかし石が残っている場合は症状を繰り返すことがあり、石が自然に排出されることが難しいと考えられる場合は手術での摘出を考慮する必要があります。導管の出口に近い場所に石がある場合は口の中から摘出できますが、難しい場合は全身麻酔のうえ、皮膚を切開し唾液腺ごと石を摘出します。