CCU(Coronary Care Unit)・心不全グループ

スタッフ紹介

画像:宮崎准教授
  • 准教授: 宮崎 哲朗(CCU責任者)
  • 准教授: 葛西 隆敏(睡眠時無呼吸)
  • 助 教: 高須 清(CCU副責任者)
  • 助 教: 比企 誠(画像診断)
  • 助 教: 田渕 晴名(電気生理学)
  • 助 教: 土肥 智貴(心臓カテーテル、IVUS、OCT)
  • 非常勤助教: 松森 理枝
  • 非常勤助教: 華藤 恵美
  • 大学院生: 比企 優
  • 大学院生: 須田 翔子
  • 大学院生: 村田 梓
  • 大学院生: 加藤 隆生
  • 大学院生: 谷津 翔一郎

教育モデル

順天堂医院のCCUでは年間500例以上の救急患者を受け入れており、急性期疾患診療と並行して様々な臨床研究を行っています。CCU・心不全グループでは、日常診療の中で急性期心疾患に対応する知識・技術を身に着け、同時に心臓・血管生理学、薬理学、生化学、また分子生物学的なアプローチを用いて心不全を含む急性期心疾患の病態を明らかにし、新たな治療法を開発することを目標としています。現在、進行中の主な研究については以下があります。

1.新規バイオマーカー探索ならびに介入試験

豊富なCCU入院症例のデータベースから、新たな心疾患バイオマーカーの同定を目的とした研究が進行中です。これまでに蓄積したデータベース、保存血液から、新たな心不全の発症・再発のリスク因子を同定することを目的としています。更には、これまでにデータベースから得られた知見である、微量栄養素(micro nutrition)の欠乏と心疾患との関連に着目し、種々の介入試験を行っていく予定になっています。

2.急性期心臓リハビリテーション、frailtyについて

急性冠症候群後、心不全、末梢動脈疾患に対する心臓リハビリテーションの有用性についても、心臓リハビリテーショングループと共同研究を行っています。近年frailtyと呼ばれる、加齢を含む身体の脆弱性が心疾患の増悪を助長する可能性が報告されています。このfrailtyには、身体的な要因のみならず認知機能の低下も関与しています。CCU・心不全グループでは、薬物治療、身体ならびに認知機能に対するリハビリテーションといった、心不全に対する包括的なアプローチの臨床的な有用性について検討を行っています。

3.心不全における新たな画像診断の意義

心臓MRI、核医学検査等の画像診断を用いた研究を行っています。特に、心臓MRIを用いて心筋内中性脂肪量を測定する新たなアプローチによって、心筋症の同定、虚血性心疾患からの心機能回復が予想できるかについて取り組んでいます。

4.心不全と睡眠時無呼吸症候群

心不全を含む心疾患において、睡眠時無呼吸症候群が関連していることが報告されています。CCU・心不全グループでは、循環呼吸睡眠医学講座と共同で心不全時の体液分布の異常と睡眠時無呼吸との関連について研究を行っています。

グループ紹介

CCU・心不全グループでは、循環器専門医の中でも緊急性の高い疾患に対応できる医師の育成ならびに、急性期治療後も適切な二次予防指導ができる医師の育成を目指しています。加えて大学院では心臓生理学、動脈硬化学、画像診断学、医学統計学の知識を習得した循環器専門医を育成することを目標としています。大学院卒業後は、本人の希望により、学外の研修や海外留学も可能です。研修時期としては当科の研修プログラム(図)にのっとって教育を行っています。

図:教育モデル

2013年度 診療実績

順天堂大学CCUは東京都CCU連絡協議会に所属しており、循環器の緊急担当医が24時間体制で診療に対応致しています。夜間・休日も、2名の医師で当直を行っておりますので、いつでも診療受け入れが可能な体制です。2013年のCCU受け入れ患者は529名で、疾患の内訳としては、急性心不全(225例)、急性冠症候群(125例)、肺動脈下肢静脈血栓塞栓症(42例)、不整脈疾患(36例)、大動脈・末梢動脈疾患(21例)、心肺停止ならびに非心源性ショック(13例)、その他(67例)となっています(図)。またCCU・心不全グループは、心臓カテーテル・インターベンショングループと連携し、2013年度は緊急心臓カテーテル検査・治療(106例)、大動脈バルーンパンピング(IABP;35例)、経皮的心肺補助装置(PCPS;8例)等による24時間、迅速な治療を提供しています。
 また心臓血管外科と共同してハートセンターを運営しており、外科手術適応症例に関して、定期的に話し合いを行っています。さらに当院のCCU・心不全グループでは、薬物療法のみならず、多職種を交えた包括的な心疾患予防治療に力を入れています。特に急性心不全、急性冠症候群患者の入院早期からの心臓リハビリテーション指導士による心臓リハビリテーションに加え、看護士による患者教育、食事・栄養指導、心疾患リスクとしての睡眠時無呼吸に対するアプローチを行っています。

グラフ:2013年 CCU症例数(計529症例)

2013年-2014年 研究実績

  1. Naito R, Miyazaki T, Kajino K, Daida H. Fulminant pneumococcal infection. BMJ Case Rep. 2014 Aug 22;2014.
  2. Miyazaki T, Chiuve S, Sacks FM, Ridker PM, Libby P, Aikawa M. Plasma pentraxin 3 levels do not predict coronary events but reflect metabolic disorders in patients with coronary artery disease in the CARE trial. PLoS One. 9:e94073, 2014. (海外留学施設からの発表)
  3. Masuda H, Miyazaki T, Shimada K, Tamura N, Matsudaira R, Yoshihara T, Ohsaka H, Sai E, Matsumori R, Fukao K, Hiki M, Kume A, Kiyanagi T, Takasaki Y, Daida H. Disease duration and severity impacts on long-term cardiovascular events in Japanese patients with rheumatoid arthritis. J Cardiol. 2014 in press
  4. Miyazaki T, Hiki M, Shimada K, Kume A, Kiyanagi T, Sumiyoshi K, Daida H. High Molecular Weight Adiponectin Level is Associated with Atherogenic Lipoprotein Profiles in Healthy Japanese Males. J Atheroscler Thromb. 21:672-679.2014.
  5. Miyazaki T, Shimada K, Hki M, Kume A, Kitamura Y, Oshida K, Yanagisawa N, Kiyanagi T, Matsumori R, Daida H. High hexacosanoic acid levels are associated with coronary artery disease. Atherosclerosis. 223:429-433;2014.
  6. Sai E, Shimada K, Yokoyama T, Sato S, Miyazaki T, Hiki M, Tamura Y, Aoki S, Watada H, Kawamori R, Daida H. Association between Myocardial Triglyceride Content and Cardiac Function in Healthy Subjects and Endurance Athletes. PLOS ONE. 8:e61604;2013.