卒後臨床研修プログラム

循環器内科医を志す皆さんへ

順天堂大学医学部付属順天堂医院は、わが国でいち早く臓器別臨床教室を開講し、故北村和夫教授が当科の初代主任教授を務めました。その後、山口洋教授に引き継がれ、平成12年4月より代田浩之が主任教授として循環器内科学講座を継承しています。当教室の特徴は、日本でも有数の豊富な症例を有し、十分な臨床経験を通して、多彩かつ緊急性の高い循環器疾患に対して、科学的根拠に基づいた質の高い医療を研修できることです。グループ診療体制をとり、上級医師の指導のもと個々の症例に真摯に取り組んでもらうことで、これまで多くの優れた臨床医を育成してきました。上級医師は教育することを、若手医師は教育され勉強することの重要性を認識し、臨床と研究に取り組むことによって、医局は飛躍的に発展していくと信じています。また、臨床と研究をバランスよく展開することで、臨床的な業績のみならず、基礎研究の分野においても素晴らしい成果を国内外に発信し続けています。循環器病学の発展は日々目覚ましいものがありますが、一方では十分な臨床効果が挙げられていない課題も残されています。臨床に還元できる研究の遂行は必要不可欠であり、可能な限り入局員の先生方には大学院に入学して、臨床研究および基礎研究を遂行して頂くことを強く切望します。臨床なくして優秀な循環器内科医にはなれませんが、研究者として物事に取り組むことにより、いっそうの観察力と考察力を養うことで、臨床医としても一流になれると考えています。前途有望な初期臨床研修医および優秀な若手の先生方の、より多くの入局を心から待っています。

【循環器内科の特色】

  1. 附属病院をはじめ関連研修施設が充実
  2. 症例が豊富で循環器臨床に幅広く強い
  3. 循環器各専門領域のエキスパートを抱えている
  4. 多施設臨床研究の中心的役割を担っている
  5. 循環器臨床と基礎研究の専門性を両立
  6. 大学院進学を優先(国内留学での研究も可能)
  7. 心臓血管外科と臨床・基礎研究での協力体制

高齢化や生活様式の欧米化に伴い、近年、虚血性心疾患、末梢動脈疾患の罹患患者数は増加し、循環器内科医の需要と責務は非常に高まっています。
当院の循環器内科の特徴として、第一に大学病院としては群を抜いた臨床力が挙げられます。

  1. 1975年より国内では早期に心臓カテーテル検査を導入し、国内有数のカテーテル検査・治療数を誇ると同時に、電気生理学的検査やカテーテルアブレーションにも積極的に従事している
  2. 脂質異常症やメタボリックシンドロームなどに対する一次予防にも早期から注目し、積極的に臨床研究を実施して、国内外に成果を発信し続けている
  3. 治療学だけでなく、心臓超音波検査、頸動脈超音波検査、冠動脈および心臓CTや心臓MRIなどの診断学も充実している
  4. 心臓リハビリテーションに積極的に取り組んでいる

順天堂大学循環器内科の臨床力は国内で評価が高く、多施設臨床研究の中心的な役割を担っています。
一方、臨床循環器病学だけでなく、病態解明や新たな治療法開発の為のトランスレーショナルリサーチにも大学院生を中心に従事して、世界に通用するエビデンスを発信するべく頑張っています。

初期臨床研修について

平成16年度から導入された初期臨床研修医制度により、症例数や実地医療の観点から、市中病院での研修を希望する若手医師が多くなり、大学病院での研修が敬遠される傾向があります。しかし、順天堂大学医学部附属順天堂医院は、『人ありて我あり、他を思いやり、慈しむ心』医療の基本は「仁」にあるという哲学にもとづき、心の通った医療を患者さんに提供し続けてきた結果、大学病院では有数の外来および入院症例数を誇っています。同時に、大学病院ならではの最先端の高度医療も習得することが可能です。サブスペシャリティーをもつ多くの循環器専門医が、初期臨床研修のお手伝いをします。

【循環器内科における学習目標(主要項目)】

  • 診断・治療に必要な病歴聴取と身体診察ができる。
  • 得られた情報から病態を正確に把握し、適切な検査・治療を立案する。
  • 12誘導心電図の記録と基本的な判読ができる。
  • 心臓超音波検査でBモード像を描出し、壁運動の評価ができる。
  • 循環器領域における代表的な症状:①胸痛、②呼吸困難、③動悸、④浮腫、をきたす疾患の鑑別と診断の進め方を説明できる。
  • ①心肺停止、②ショック、③意識障害、④急性心不全、⑤急性冠症候群の症例に対する救急初期対応ができる。
  • EBMに基づいた治療の選択および患者さんの管理ができる。
  • 冠動脈造影所見を説明し、治療の選択ができる。
  • 代表的な不整脈を診断し、治療の緊急性を判断できる。
  • 肺血栓塞栓症の診断および救急初期対応ができる。
  • 循環器専門医にコンサルトが必要な場合を判断することができる。

【循環器内科の週間予定】

 
午前 CCU
回診
CCU
回診
CCU
回診
(教授)
CCU
回診
CCU
回診
CCU
回診
英語
勉強会
CAG CAG/
EP
CAG   CAG/
EP
 
午後 グループ
回診
  総回診
心臓血管
外科合同
カンファレンス
  グループ
回診
抄読会
統計学
勉強会
*
CAG CAG CAG/
EP
  CAG  
  1. * 統計学勉強会は、6か月コースで年に1回予定して開催しています。

後期臨床研修について

初期臨床研修を終えた後の専門医研修・習得の場として、大学病院は重要な役割を担っています。医療の世界ではサブスペシャリティーの分化が進んでいますが、とくに循環器領域における知識・医療技術の進歩は非常に早いため、経験豊富な各分野のサブスペシャリティーをもつスタッフにより、最先端の高度医療をバランスよく学ぶことができます。また、大学病院の最大の特徴である大学院進学課程では、国内外の留学で基礎的な研究に従事することも可能です。
後期研修の概要は、後期臨床研修カリキュラムをご覧下さい。

【後期臨床研修における到達目標(主要項目)】

  • 循環器内科医として、幅広く知識と基本診療技術を習得し、診断に必要な検査・一般的な治療を自身で立案できる。
  • 心臓超音波検査を自身で実施して、結果を解釈することができる。
  • 心臓カテーテル検査の基本的手技とリスクを理解して、指導医の監視下に安全にカテーテル操作が行える。
  • 不整脈の診断と治療の緊急性を判断し、代表的な抗不整脈剤の適応と副作用を理解して適切に使用することができる。
  • ①心肺停止、②ショック、③意識障害、④急性心不全、⑤急性冠症候群などの救急初期対応と、冠動脈集中治療室(CCU)における救急医療の対応ができる。
  • EBMに基づく疾患管理と、患者さんや家族に対する指導ができる。
  • 日本内科学会認定内科医の資格を取得する(循環器専門医の資格を取得するためには、「日本循環器学会の会員歴が6年以上」であることと、認定内科医の資格を有することが必須条件です)。

順天堂医院 後期研修ローテーション

平成23年度の実例
平成23年度の実例

メッセージ

平成26年度後期臨床研修医

  • 青木 映莉子 先生
    青木 映莉子 先生
    出身地
    東京都
    出身大学
    杏林大学医学部
    卒業年度
    2011
    部活
    軟式庭球
    趣味・特技
    散歩
    理想医師像
    患者と一緒に治療していく医師
    座右の銘
    悩むなら動け
    専門
    (後期研修中)
  • 喜多村 健一 先生
    喜多村 健一 先生
    出身地
    埼玉県
    出身大学
    富山大学医学部
    卒業年度
    2012
    部活
    バドミントン部
    趣味・特技
    映画鑑賞
    理想医師像
    常に患者と真摯かつ真正面から向き合える医師
    座右の銘
    行雲流水
    専門
    (後期研修中)
  • 矢部 功佑 先生
    矢部 功佑 先生
    出身地
    埼玉県
    出身大学
    順天堂大学医学部
    卒業年度
    2012
    部活
    スキー
    趣味・特技
    スキー
    理想医師像
    病気ではなく患者さんを診られる医者
    座右の銘
    成功の反対は失敗ではなくなにもしないこと
    専門
    (後期研修中)

平成23年度後期臨床研修医

  • 森永 弘章 先生
    森永 弘章 先生
    卒業大学
    順天堂大学医学部
    初期臨床研修
    多摩総合医療センター
    大学病院は症例が豊富で各専門分野の先生方が多くいるので、一つ一つの症例から多くのことを学べます。忙しい時もありますが、皆で協力しながら充実した毎日を過ごしています。
  • 加藤 隆生 先生
    加藤 隆生 先生
    卒業大学
    北里大学医学部
    初期臨床研修
    順天堂医院(本郷)
    今年度入局の加藤隆生です。5ヶ月間の他科研修を経て、循環器内科研修を開始しております。勉強不足なところが多いですが、医局員の先生方からアドバイスをいただきながら、楽しく日々研修を積んでおります。