入院診療

当院は高度先端医療に対応できる病院として、厚生労働大臣により特定機能病院として承認されており、"包括医療"という、病名や重症度により最大支払額が決められた医療費の定額払い制度が試行されています。

診療体制

1号館7階に位置する、9床の冠動脈疾患集中治療室(CCU)がある7Aと一般床の7Bで構成されるハートセンター病棟を中心に入院患者さんの診療を行っています。より多くの入院患者さんに対応するため、7階以外の1号館やB棟の病棟にも入院していただくことがありますが、クリニカルパスを利用して、いずれの病棟でも良質で安全な入院診療が提供できる医療および看護体制が整っています。
当院では、主治医制を実施しております。具体的には、循環器専門医の上級医師が主治医となり、循環器内科担当医とグループ医療体制で診療を行っています。週2回のグループ回診と週1回実施される循環器内科教授回診によって、患者さんの診断や治療方針を確認しています。また、当科の特徴として、CCU入院の急性期治療から一般床での回復期治療そして退院まで、同じ主治医と担当医が一貫して診療にあたります。

主な診療内容

虚血性心疾患の診断と治療

狭心症と心筋梗塞は"虚血性心疾患"と呼ばれ、代表的な循環器疾患であり、当科では年間約1,800人の患者さんの診断と治療にあたっています。最終的な診断は、心臓カテーテル検査で行いますが、運動負荷心電図検査、心臓超音波検査、心臓CT検査や心臓MRI検査、心筋シンチグラムなどを病態に応じて実施し、正確な診断と適切な治療を行います。
治療は、心臓カテーテル治療(経皮的冠動脈治療)や冠動脈バイパス術のほか、薬物療法、食事療法や運動療法など積極的な生活指導による包括的治療が行われます。

心臓カテーテル検査および治療(経皮的冠動脈治療)

狭心症が積極的に疑われる場合には、入院で心臓カテーテル検査を施行し、的確な診断と治療を行います。腎臓病や高齢の患者さんに対しては、できる限り負担が少なるよう工夫しています。
冠動脈バイパス術の適応がある場合には、当院の心臓血管外科外来に紹介いたします。ハートセンターのチーム医療として、緊密に連携して迅速な対応を取っています。
虚血性心疾患に対する心臓カテーテル検査以外にも、原因不明の心筋障害を認める患者さんに対する心筋生検や、肺高血圧症の患者さんに対する右心カテーテル検査なども実施しています。

末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)

近年、喫煙習慣や生活習慣の欧米化に伴い"末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)" が、日本においても増加していますが、当科では積極的にカテーテル治療を実施しています。カテーテル治療により、長時間歩けない、安静でも痺れ・痛みがある、などの自覚症状がある患者さんの生活の質が改善します。薬物療法や運動療法なども組み合わせて実施することで、より治療効果があがります。"末梢動脈疾患"は心臓リハビリテーションによる運動療法の保険適応疾患です。

ペースメーカー治療

目眩や失神などをおこす徐脈性不整脈(脈拍が異常に遅くなる)に対しては、ペースメーカー植え込み手術を行っております。

カテーテルアブレーション治療

動悸や失神などをおこす頻脈性不整脈(脈拍が異常に速くなる)に対する根本治療として、カテーテルアブレーション治療を積極的に行っています。不整脈の原因部位(発生源)を突き止め、カテーテル先端から高周波電流を流して焼灼することで、不整脈の発生源を根絶治療します。

除細動器植え込み治療・心臓再同期療法[CRT](両室ペーシング治療)

突然死の原因となる致死性の不整脈(心室粗動、心室細動)に対して植え込み型徐細動器(ICD)の植え込み手術を行います。また、難治性の慢性心不全に対して適応を十分考慮した上で、心臓再同期療法[CRT](両室ペーシング治療)を行います。

心臓リハビリテーション療法

狭心症、心筋梗塞、慢性心不全、大血管術後や開心術後、末梢動脈疾患と診断された患者さんを対象として、専門スタッフのもとで心臓リハビリテーションを行い、患者さんのQOL向上を図ります。

慢性心不全

難治性の慢性心不全には、β遮断薬療法、心臓再同期療法[CRT](両室ペーシング治療)、外科的治療など多角的に改善策を検討します。また、温熱療法などの心臓リハビリテーションも積極的に行っています。

睡眠時無呼吸症候群

眠っている間に繰り返し息が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群は、日中傾眠を起こすだけでなく、高血圧、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞や糖尿病などさまざまな合併症を引き起こす危険な病気であることが分かってきており、早期発見、治療が大切です。終夜睡眠ポリグラフィーなどを行い、生活習慣の改善の必要性や経鼻的持続陽圧呼吸法(CPAP)の適応を検討します。

ご不明な点は・・・

何かご不明な点やご相談等がございましたら、主治医または担当医、病棟医長が相談を受付けております。ご遠慮なくお申し出ください。