禁煙外来

禁煙外来は、喫煙をやめたい方を支援するための外来です。
外来診療は、火曜・金曜午後です。

  1. タバコの健康被害 
  2. タバコをやめるとこんなによくなる! 
  3. 禁煙補助薬と治療スケジュール 
  4. 卒煙証書 
  5. 禁煙外来のご案内 

喫煙は、慢性閉塞性肺疾患、肺がん等の呼吸器病のみならず、動脈硬化を基盤とするさまざまな病気の危険因子です。禁煙することにより、喫煙関連健康被害を予防し健康的に暮らすことができます。
喫煙は、ニコチン依存症(あるいはニコチン中毒)という一種の薬物依存症です。すなわち、病気です。従来は精神論的方法で禁煙をめざしたため失敗率が高く、挫折感や罪悪感が残り、禁煙はつらいものでした。現在は、禁煙補助薬(貼付薬あるいは内服薬)を使うことにより、無理なく楽しくたばこをやめることが出来ます。
病気は病院で治療するものです。さあ、禁煙外来を受診しましょう。そして、貴方自身や家族のために禁煙し、爽やかな呼吸と健康を取り戻しましょう。

1.タバコの健康被害
~貴方も家族も、こんなに多種類の健康被害の危険にさらされています。~

非喫煙者(1.0)と比較した喫煙者の死亡率(男)

2.タバコをやめるとこんなによくなる!~禁煙による医学的変化~

禁煙後20分 血圧や脈拍が正常化し、手足の体温が正常に戻る。
8時間 血液の一酸化炭素濃度が正常になる
24時間 心臓発作のリスクが減る
48時間 運動機能が改善し、味覚・臭覚が復活し始める。
72時間 気管支の緊張がとれ呼吸が楽になる。肺機能が改善する。
2~3週間 心機能が改善。肺機能が30%回復する。
1~9ヶ月 咳、息切れ、疲れやすさが改善する。気道の自浄作用が改善し感染症を起こしにくい。
1年 虚血性心疾患にかかる危険が喫煙者の1/2になる。
5年 肺がんで死亡する率が半分に減る。
10年 前がん状態の細胞が修復される。口腔がん、咽頭がん、食道がん、膀胱がん、膵臓がん等になる確率が減少する。

3.禁煙補助薬と治療スケジュール

<禁煙補助薬>

禁煙補助薬はニコチンパッチ(ニコチネルTTS®)と内服薬(チャンピックス®)の2種類あります。各々、以下のような特徴があります。どちらの薬剤を使用しても、禁煙に伴うニコチン離脱症状を緩和し楽に禁煙できます。

ニコチンパッチ(ニコチネルTTS®)バレニクリン(チャンピックス®)
  • ニコチンを含む貼り薬
  • 禁煙の成功率が約2倍に高まります
  • 食欲抑制効果により体重増加の軽減が期待できる
  • スタート時から禁煙開始
  • 貼付しながら喫煙するとニコチン過量となり、不整脈などの副作用が起こる可能性があり、循環器疾患の患者には使用しにくい
  • 汗をかく、スポーツをする人、かぶれやすい人、などには使いにくい
  • ニコチンを含まない飲み薬
  • 禁煙の成功率が約3倍に高まります
  • 離脱症状だけでなく、喫煙による満足感も抑制する。
  • 最初の1週間は喫煙してもよい
  • ニコチンを含まないので、循環器疾患患者に使いやすい

<治療スケジュール>

ニコチンパッチは8週間使用し、残りの4週間はニコチンパッチなしで禁煙を継続します。チャンピックスは12週間内服し続けます。

図:治療スケジュール

4.卒煙証書

禁煙外来の修了時には、卒煙証書を差し上げます。

禁煙に終わりはありません。禁煙外来中の貴方の決意・日々の努力、周囲の方々からの支援、そして禁煙を達成できた喜びとすばらしさを忘れず、生活しましょう。

卒煙証書

5.禁煙外来のご案内

当院では禁煙外来を保険で受けることが可能です。
以下の条件の全てを満たした場合にのみ、保険適応になります。

  1. 直ちに禁煙しようと考えていること
  2. スクリーニングテスト(TDS)によりニコチン依存症と診断(TDS 5点以上)されること
  3. ブリンクマン指数(=1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上であること
  4. 禁煙治療を受けることに文書で同意すること
  5. 過去1年以内に保険を使った禁煙外来診療を受けていないこと

上記に該当しない外来患者さんの場合は自費診療となります。

※TDSを以下に示しますので、ご自身でチェックしてみてください。
下記の質問を読んであてはまる項目にチェックを入れてください。該当しない項目は「いいえ」とお答え下さい。

設問内容はい
1点
いいえ
0点
問1 自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。   
問2 禁煙や本数を減らそうと試みて、できなかったっことがありましたか。   
問3 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。   
問4 禁煙したり本数を減らそうとしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加)   
問5 問4でうかがった症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。   
問6 重い病気にかかったときに、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。   
問7 タバコのために自分に健康問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。   
問8 タバコのために自分に精神的問題が起きているとわかっていても、吸うことがありましたか。   
問9 自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。   
問10 タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。   
合    計 

<禁煙治療のスケジュール>

12週間に5回受診します。「3.禁煙補助薬と治療スケジュール」をご参照ください。

<診療日時>

完全予約制です。

初回受診 毎週火・金曜日の以下の各時間帯に1名のみ予約可能。
初回診療は30分かかります。
    14時~14時30分
    15時~15時30分
    16時~16時30分
2回目以降 毎週火・金曜日
    14時~17時

<受診の方法>

  1. 予約
    呼吸器内科外来までお電話にて申し込みください。
    その際、ご希望の日時(火・金午後)をお伝えください。
    (電子メール、FAXは受け付けませんのでご注意ください)
  2. 受診
    当日初診受付までお越しください。
    (当院呼吸器内科に受診されたことのある方は再診受付になります)
    現在受診中の医療機関がございましたら紹介状をお持ちください。
    初回のみ予約時間の1時間前にご来院ください。
    (診療手続・説明(DVD鑑賞を含む)・問診票記入等があります)

<医療費の目安>

禁煙補助薬はニコチンパッチ(ニコチネルTTS)と内服薬(チャンピックス)の2種類あります。どちらの薬剤を選択するかによって医療費は若干異なりますが、5回の診療でおおよそ12,000円から18,000円程度です。

次のような場合は自費診療になります。

  • 禁煙治療保険適応の条件に当てはまらないが、同様の治療を希望される場合
  • 全5回の治療を越えて引き続き治療を希望される場合
  • 初回の治療開始から1年以内に再度治療を希望される場合