診療実績

1.入院統計:入院症例数

  2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
総患者数 693 705 712 589 618 614 599 549
新入院 364 354 360 342 361 271 346 338
再入院 329 351 352 247 257 343 253 211
男性 374 413 414 359 375 380 374 345
女性 319 292 298 235 243 234 225 204
平均年齢 62.1 61.3 61.9 62.5 62.6 64.9 62.8 61.1
平均在院日数 19.8 18.6 16.5 20.7 19.9 23.4 21.4 19.3

2.当科における主な手術症例数

肝切除

現在、年間の肝切除例は約130例で、川崎教授就任以来1733例の肝切除が行われました。
適応疾患は肝細胞がん、転移性肝がん(大腸がんをはじめ食道がん、胃がん、卵巣がん、乳がんなど)をはじめ、胆管細胞がん、肝門部胆管がんなど多岐にわたります。
肝細胞がんに対しては、門脈腫瘍栓を有する場合や、下大静脈に浸潤している場合でも、積極的に手術を行っています。肝切除後の再発例では、残肝機能から手術が可能と判断されれば何度でも再切除を行う方針としています。
手術が困難と判断された症例に対しては消化器内科と協力して肝動脈化学塞栓療法、局所療法(ラジオ波など)、肝動注療法など症例に応じた治療法を検討しています。
転移性肝がんでは、両葉に多発したがんなど他の病院で手術が難しいと言われた患者さんに対しても手術適応を検討し、積極的に手術を行っています。大腸がんの転移が中心ですが、原発巣が完全に切除され、肝臓以外に再発がなく、肝切除により完全に病巣が切除できるという条件を満たせば、胃がん、食道がん、乳がん、あるいは卵巣がんなどの肝転移に対しても手術を行っています。また肝門部胆管がんや膵頭十二指腸切除を併施する広汎肝葉切除に対しては術前門脈枝塞栓術を併用し、手術が安全に行えるような工夫をしています。
当科では全肝切除のほとんどの症例が無輸血で濃厚赤血球の使用率は2.5%と低率です。30日以内の手術死亡例はなく、入院死亡は5例(0.3%)と全国平均と比較して良好です。最近は腹腔鏡下での肝切除も適応を限定して行っています。

肝切除症例数年次別推移

膵切除術

膵頭十二指腸切除(膵全摘を含む)

膵頭部領域の悪性疾患に対して施行される膵頭十二指腸切除は年間約30例行っており、これまで448例施行しています。肝切除術と同様に、ほとんどの症例が無輸血で濃厚赤血球の使用率はわずか約1%です。合併症も少なく、在院死亡例は経験していません。また、膵臓の良性および低悪性度腫瘍に対する腹腔鏡下手術が一般保険診療で認められたことに伴って、当院でも腹腔鏡下膵体尾部切除術を行っています。術後は必要に応じてTS-1、ゲムシタビンを中心とした補助化学療法を行っています。最近では、新しい抗がん剤や副作用を抑える薬を組み合わせることにより、外来や自宅で化学療法を実施することが可能となりました。当院では専用の化学療法室があり、外来通院にて化学療法を受けることができます。

膵頭十二指腸切除症例数年次別推移
膵体尾部切除症例数年次別推移

胆嚢摘出術

胆嚢摘出術症例数年次別推移