後期臨床研修プログラム

順天堂大学医学部精神医学教室(診療科名:メンタルクリニック)では、医学部附属病院(順天堂医院、越谷病院、浦安病院、静岡病院、東京江東高齢者医療センター、練馬病院)および病連携関連病院における後期精神科臨床研修を希望する医師を対象とした教室説明会を開催します。

卒後教育

当精神医学教室は1950年(昭和25年)に懸田克躬教授のもとに開講され、1997年(平成9年)より、4代目として新井平伊教授のもと運営され、2000年(平成12年)には開局50周年を迎えています。

平成11年7月から総合診療科外来に設置していた「心療内科外来」を「精神神経科外来」と統合し、精神科関連領域を包括的に扱うことを目的として、診療部門の名称を精神神経科から「メンタルクリニック」に変更し、現在に至っております。

ストレスフルな現代社会の現状を反映し、精神医学に対するニーズは近年益々広く、そして強くなってきています。当科が対応するうつ病は急激に増加し、それ以外にもストレス関連の疾患や痴呆性疾患、更には緩和ケア医療における心のケアなど多種多様化しています。これらの広汎なニーズに専門的かつ包括的な医療と根拠に基づく適切で質の高い医療を提供すべく努力を積み重ねて参りました。

精神医学を学ぶことは、現代社会におけるさまざまな問題を心の側面から探究し、実践を通して貢献していくことです。しかし、求められるものが広く深くなっているがゆえに表面的で偏った研修をすることはとても危うい側面もあるのです。当教室では、大学の附属病院である、順天堂医院、順天堂越谷病院、順天堂浦安病院、順天堂伊豆長岡病院、順天堂東京江東高齢者医療センター、順天堂練馬病院での研修を通して精神医学の研修を有機的で専門的かつEBMに基づいた実践によって進めています。

偏りない広汎で専門的な精神医療を実践して行くために、御茶ノ水の順天堂医院は、特定機能病院の指定を受けた総合病院における有床精神科という特色を持ち、一般精神医学(general psychiatry)を含めた総合病院精神医学(general hospital psychiatry)およびコンサルテーション・リエゾン精神医学(consultation-liaison psychiatry)を中心とした医療において各診療科に入院中の患者さんに生じた抑うつ、不安、せん妄などの診療を行うとともに緩和ケアチームの一員として主にがん患者さんのケアにも取組んでいます(psycho oncology)。更に一歩進めて、各診療科と連携して精神と身体を統合的に診察・治療する場としてのMedical Psychiatry Unit (MPU)としての活動も行っています。

また、順天堂越谷病院では一般精神医学を中心とした臨床および研究を押し進め、順天堂浦安病院、静岡病院(旧 順天堂伊豆長岡病院)では、地域に根ざした総合病院精神医学およびコンサルテーション・リエゾン精神医学の実践が行われています。順天堂東京江東高齢者医療センターでは高齢者精神医学の専門的な臨床及び研究活動を実践しております。

以上のような順天堂大学の附属病院以外にも幅広く精神医学の臨床および研究が出来るような体制を整えています。

特筆されるのは、卒後研修を終了して精神医学を専門として研修した場合のはじめの到達目標である精神保健指定医を取得するための研修を大学附属病院内のみで行うことが出来ることです。常に精神医学の指導者の指導の元、臨床研修に打ち込むことが出来、精神保健指定医を最短の期間で取得出来るように研修や指導の体制を整えています。その後、それぞれの興味や関心に基づき、日本総合病院精神医学会認定専門医や指導医、日本老年精神医学会認定専門医や指導医をはじめとして様々な認定医や専門医の資格を取得していきます。

なお、初期臨床研修終了後、教室に入り、大学院に入学することも可能です。精神科研修との関連など詳細については教室にお問い合わせください。

当教室における研究の特色は、研究・実験の方法論にこだわるのではなく、疾病を広く臨床的視点から基礎的な研究を有機的に統合した研究スタイルを取り入れていることです。教室員は、統合失調症、うつ病および気分障害、痴呆性疾患などをはじめとした教室内で押し進められているさまざまな研究プロジェクトの一つあるいは複数にまたがって臨床的視点を忘れない研究を進めています。

教室見学などについても随時お受けしております。何かご不明な点がございましたら、以下に記しました連絡先までお気軽にお問い合わせくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

卒後教育の概要

現在の社会が置かれているさまざまな困難な状況のもと、精神医学が科学として、医療としてますます重要な貢献をしなければいけないなかで、私たち順天堂大学医学部精神医学講座では教室員一同、臨床、教育、研究に励んでおります。

平成16年度より2年間は必修となる卒後臨床研修プログラムに沿った研修が行われ、当教室においても2ヶ月の研修プログラムが用意されています。
その中で、必須項目Aに指定されているうつ病、統合失調症、痴呆について入院患者さんの担当医となりレポート作成を行うことになります。また、必須項目Aに定められている不眠と必須項目Bに定められている身体表現性障害とストレス関連障害については主として外来での研修となります。いずれにせよ、当教室の指導医について細かな指導を受けながら研修することになります。

順天堂の卒後臨床研修のシステムでは2年目に2ヶ月の精神科(メンタルクリニック)での研修以外に4ヶ月の選択科の研修が出来きるようになっています。2ヶ月では体験できない長い経過をたどる症例やより深く広い知識および経験を積むことが出来るようにカリキュラムを設定しています。

精神科専門医を目指すために当教室に入局するのは卒後2年間の臨床研修を終了した後、卒後3年目になります。

当教室の特徴

当教室の大きな特徴は、順天堂医院をはじめ、順天堂越谷病院、順天堂浦安病院、静岡病院、順天堂東京江東高齢者医療センターと附属病院が数多く存在し、それぞれが個性ある臨床および研究を行っていることです。このため他大学のように精神保健指定医を取得するために大学外施設へ出向することなく、本学の施設だけで精神保健指定医を取得するために必要な症例を経験出来ることです。精神保健指定医になるためには、医師として5年、精神科医として3年の臨床経験と指定された症例を精神保健指定医の指導のもとに担当し、ケースレポートを作成するなどのさまざまな要件があります。これまでのところ全員が最短の期間で精神保健指定医の資格を得ています。

関連病院における取り組み

偏りない広汎で専門的な精神医療を実践して行くために、御茶ノ水の順天堂医院では、特定機能病院の指定を受けた総合病院における有床精神科という特色を持ち、一般精神医学(general psychiatry)を含めた総合病院精神医学(general hospital psychiatry)およびコンサルテーション・リエゾン精神医学(consultation-liaison psychiatry)を中心とした医療において各診療科に入院中の患者さんに生じた抑うつ、不安、せん妄等の診療を行うとともに緩和ケアチームの一員として主にがん患者さんのケアにも取り組んでいます。更に一歩進めて、各診療科と連携して精神と身体を統合的に診察・治療する場としてのMedical Psychiatry Unit (MPU)としての運営も行っています。

また、順天堂越谷病院では一般精神医学を中心とした臨床および研究を押し進め、順天堂浦安病院、静岡病院(旧 順天堂伊豆長岡病院)では地域に根ざした総合病院精神医学およびコンサルテーションーリエゾン精神医学の実践が行われている。順天堂東京江東高齢者医療センターでは高齢者における精神医学的な問題に専門的に関わっています。

それぞれの病院の特性を活かしながら、一般精神医学(general psychiatry)、総合病院精神医学(general hospital psychiatry)、コンサルテーション・リエゾン精神医学(consultation-liaison psychiatry)、Medical Psychiatry Unit (MPU)、高齢者精神医学など幅広く勉強することが出来ます。

まずは、順天堂越谷病院で精神医学臨床の基礎となる統合失調症、気分障害の入院患者さんの治療を指導医のもと担当医となり、入院から退院までの一連の臨床経験を積みます。また、退院された患者さんの外来でのフォローや外来患者さんの予診、治療も徐々に勉強していきます。このように、一般精神医学(general psychiatry)の基礎的臨床経験を積んだ後、それぞれの病院において総合病院精神医学(general hospital psychiatry)、コンサルテーション・リエゾン精神医学(consultation-liaison psychiatry)、Medical Psychiatry Unit (MPU)、高齢者精神医学の臨床経験を積んでいきます。

各病院では、総回診やグループ回診、症例検討会、教室内での臨床・研究発表会、さまざまなクルズスなどの教育を行うと同時に、学会や学会誌への症例報告を積極的に指導しています。自分の経験した症例を他者に理解出来るようにまとめて伝えていくことは臨床医としても研究者としてももっとも基本的な要素となると考えられるからです。

研究・学会活動

また、臨床研修と同時に臨床に根ざした各種の研究も同時進行していきます。教室における研究の特色は、研究・実験の方法論にこだわるのではなく、疾病を広く臨床的視点から基礎的な研究を有機的に統合した研究スタイルを取り入れていることです。教室員は、統合失調症、うつ病および気分障害、痴呆性疾患などをはじめとした教室内で押し進められているさまざまな研究プロジェクトの一つあるいは複数にまたがって臨床的視点を忘れない研究を進めています。

大学院入学も可能です。詳細については、お気軽にお問い合わせくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

後期精神科研修コース

専門医取得コース(3年間)

後期精神科臨床研修を行い、精神科専門医・精神保健指定医を取得する。

医師博士号取得コース(3年間)

大学院に入学し臨床および基礎研究を行い、医学博士号を取得する。

社会人大学院入学コース(四年間)

病病連携関連病院に勤務し、勤務外時間に大学院課程を修了する。

定員 8名
研修開始日 平成21年4月1日
勤務条件 本学教員の勤務体制に順ずる
経済的基盤(月額) 400,000~500,000円 ※病病連携関連病院での勤務手当てを含む