センター長 挨拶

2019年より認知症疾患医療センター長を拝命し、物忘れ外来で多くの患者さんの診療、ケア、臨床および基礎研究に携わってきました。その経験を活かし、当センターでは、最新の医療とともに多職種協同で患者さんに優しく接することをモットーとし、それぞれの方の人生をふまえ、ご本人の気持ちを尊重しながら、ご家族、友人、関係者の方と話し合いながら患者さんを支えてゆきます。

I have been involved in the care and research for patients with dementia at memory clinic as a director for the Medical Center for Dementia since 2019. In this center, multidisciplinary experts come together to advance best practice in dementia care and research.
本井 ゆみ子
順天堂医院認知症疾患医療センター
センター長 本井 ゆみ子

センター概要

地域拠点型認知症疾患医療センター

区市町村における地域連携型認知症疾患医療センターの業務と、二次保健医療圏の拠点となる認知症疾患医療センターとしての役割を担います。

renkei_img_l(東京都資料から抜粋)

事業内容

(1)医療相談

認知症に関する専門知識を有する相談員(看護師、精神保健福祉士等)が、ご本人やご家族、医療・福祉・介護関係者の方からのご相談に対応します。

(2)鑑別診断・初期対応

医師、看護師、精神保健福祉士等で構成される認知症アウトリーチチームと協働し、専門の医師が認知症の診断を行い、初期対応について検討します。

(3)身体合併症、周辺症状への対応

認知症の人の身体合併症および周辺症状の治療に対応する他、地域の認知症に関する専門医療機関や一般病院等と連携を図り、受け入れ体制を整えます。

(4)地域連携の推進

地域の医療機関や地域包括支援センター、保健所・保健センター、かかりつけ医、家族介護者の会等と連携を図るため、認知症の人の支援に携わる関係者のネットワークづくりを推進します。

(5)認知症疾患医療・介護連携協議会の開催

医師会など地域の保健医療関係者、地域包括支援センターなどの介護保険関係者、区市町村、保健所・保健センター等の関係機関、家族介護者の会との連携を図るため、二次保健医療圏の関係機関が集まる認知症疾患医療・介護連携協議会を開催し、地域において効果的に機能するネットワークづくりに向けた検討を行っていきます。

(6)地域の医療従事者等向けの研修会開催

地域のかかりつけ医、一般病院の医療従事者、地域包括支援センターの職員などの地域の医療従事者向けに、認知症対応力の向上を図るための研修等を行います。

(7)認知症アウトリーチチームの設置等

医師、看護師、精神保健福祉士等で構成される認知症アウトリーチチームを配置し、区市町村が配置する認知症支援コーディネーターや認知症地域支援推進員等からの依頼に応じて、認知症の疑いのある人を訪問し、アセスメント等を実施することにより、早期の診断につなげ、状態に応じて適切な医療・介護サービスに結びつける等の取組を行います。