患者さんを紹介してくださる先生方へ

当教室は、昭和43年に 石井 昌三 初代脳神経外科学講座教授により開設され、佐藤潔(現特任教授)を経て、平成14年より 新井一 が三代目教授に就任した日本脳神経外科学の歴史上、伝統ある脳神経外科学教室です。

当講座の特徴としてはまず充実した症例経験数が挙げられます。順天堂医院のみでも手術総数は2007年からは連続して年間600件を超え、同じ教育を受けた医局員で運営される関連施設のみの手術数でも年3,600件を上回っており、安心して患者さんをお任せいただける経験症例数と考えております。

次に血管内治療専門チームの存在があります。当講座では脳卒中疾患に対しては血管内治療をfirst treatmentとしており、脳血管内治療黎明期より、脳神経外科学教育を受けた医師が、病院の枠にとらわれずにすべての関連病院での脳血管内治療を引き受けるシステムを構築し、現在ではトップレベルの技術を習得した専門医師団が24時間365日脳卒中治療にあたっています。

続いて小児脳神経外科診療体制の充実が挙げられます。当講座では講座設立時より新生児・乳児を含めたあらゆる小児脳神経外科疾患の診断と治療にも迅速かつ積極的に対応できるよう医局員を教育しており、あらゆる小児脳脊髄疾患に対応が可能です。特に小児脳腫瘍、小児てんかん外科(スタージウェーバー症候群を含む)、小児血管障害に加え、水頭症、頭蓋骨早期癒合症、二分脊椎症といった疾患は全国有数の症例数を有しています。小児脳神経外科はチーム医療を特に強く必要とする分野であり、診療科間の垣根の低い当院では迅速に関連する診療科と連携しながら治療にあたっています。

最後に機能外科の充実があります。日本有数の治療実績のある当大学脳神経内科との連携によるパーキンソン病に対する手術療法、小児・成人を問わず対応可能なてんかん外科、脊椎・脊髄疾患、疼痛関連疾患、三叉神経痛・顔面けいれんに対する微小血管減圧術などの経験は当院の手術総数の一割を超えており、十分な経験の蓄積があります。また当講座研究部門の成果として、診断困難であった正常圧水頭症を正確に診断する技術と局所麻酔下での髄液短絡術によりご高齢者の軽度認知症、失禁、歩行障害の改善が得られ、多くの患者さんやご家族からお喜びいただいております。

当講座では外来診療から入院、退院後加療までを一貫して領域別専門医が担当するシステムとなっています。このシステムにより、より専門性の高い医療をご提供させていただけるよう医局員一同努力いたしておりますので、ご紹介先を迷われるような場合や、セカンドオピニオンを希望された場合なども含めて、幅広くご相談いただきたく考えております。なお患者さんをご紹介いただく際には、直接専門医外来への受診をご案内することが可能ですので、外来事務スタッフに受診日や担当医をお電話でお問い合わせください。