東海林副センター長挨拶

東海林 宏道
小児科・思春期科
先任准教授
東海林 宏道

 当院は、2019年4月より新しいNICU・GCUの運用を開始いたしました(順天堂医院1号館11N病棟・11B病棟)。以前のNICU・GCUと比べて1.5倍以上のフロア面積となり、NICUは6床から8床へと増床いたしました(GCUは20床)。NICUの各ベッドは半個室化を実現し、カンガルーケアなどを通じて入院中のお子様とご家族が心安らぐ空間を提供できるだけでなく、院内感染防止など医療安全面でも効果を上げています。
 当NICU・GCUにおける診療の特徴として、早産児では栄養管理を重要視し、インタクトサバイバル(後遺症なき生存)を目指しています。先天性心疾患に対しては専門的な超音波診断、血管カテーテル検査・治療、心臓手術症例の周術期管理を行っております。小児外科では腹腔鏡や胸腔鏡を用いた内視鏡外科手術・ロボット支援手術など、最先端の低侵襲手術経験が豊富です。さらに、最新の人工呼吸器管理や気管支鏡検査を取り入れ、重症新生児仮死に対する低体温療法も行っており、耐性菌発生を抑制するための抗菌薬適正使用にも積極的に取り組んでおります。また、周産期センター所属の心理士を配置し、ご家族の心理的サポートも行っております。
 私たちはあらゆる新生児疾患に対応できる数少ない施設の一つとして、地域医療に貢献するため院内外から新生児症例を積極的に受け入れる方針としております。新病棟開設を契機として、新生児診療にかかわる医師、看護師およびコメディカル間の連携を一層密にし、患者さんやご家族から信頼されるNICU・GCUとなるよう、さらに努力を続けてまいります。