股関節外科

股関節外科グループは、金子和夫教授を中心に馬場准教授、湯浅助教、有冨助教、小林(英)助教、松本助教、本間助教と、隔週で山王病院から小川晴規先生に来ていただき、7~8人で毎週約50~60人の患者さんを診察しています。
疾患は、変形性股関節症がもっとも多く、金子教授、湯浅医師の指導のもと、年間手術件数123件(平成25年)のうち、人工股関節全置換術を年間100件ほど行っています。
その中でも当院の特徴は、

(1)筋肉を切らないで行う前方進入法

今までのアプローチでは一度筋肉を切離していましたが、筋肉を切らないことで術後の回復が非常に早く、今までの約半分の期間での退院が可能になっています。

(2)臼蓋カップをセメントやネジで固定しないpress fit固定

臼蓋カップには多くの施設でネジやセメントによる固定を行っていますが、ネジの穴から軟骨の代わりをするポリエチレンの摩耗粉が入り込み、臼蓋カップのゆるみの原因になるといわれています。これをなくすことでゆるみの頻度を減らすことが期待できます。

(3)脱臼を可能な限り減らすためのDual mobility Cup

今までの人工股関節では臼蓋カップの中にポリエチレンを入れて固定し、大腿骨ステムに取り付けたヘッドと連結させていましたが、フランスで開発されたDual mobility cupは、大腿骨ステムに取り付けたヘッドの上にポリエチレンでできたアウターヘッドを取り付ける事で動く面を2つにしています。これにより可動域の上昇、脱臼の減少を期待できます。

他にも股関節唇損傷やFAI(大腿骨寛骨臼インピンジメント)の患者さんに股関節鏡による治療の導入、さらに、順天堂は膠原病内科の患者さんが非常に多く、そのための治療の結果、大腿骨頭壊死を起こすリスクがあり、その詳細なメカニズムと早期治療の研究が始まろうとしています。また、手術後の患者さんの状態を適切に評価することが大切であると考え、さまざまな患者立脚型術後評価の研究も行っています。学会活動においても積極的に行っており、確かな技術と、広い知識を得ることができる診療グループを目指しています。