大血管・末梢血管

大血管の病気には大動脈瘤、大動脈解離、大動脈縮窄症等があります。

大動脈瘤

大動脈瘤とはその字の通り、動脈が拡大(ふくれてくる)してきて、こぶのようになった状態をいう。原因としては、動脈硬化、弁膜症の影響、高血圧、大動脈壁の弱い(体質、遺伝疾患等)、リウマチ、梅毒、その他の感染、大動脈解離等があります。拡大がひどくなると(直径5cm以上)、破裂の危険があるため手術が必要です。手術は拡大した大動脈を人工血管に取り替えたり、縫い縮めたりします。

大動脈解離

大動脈の血管の壁は、3層の膜によって構成されていますが、動脈硬化や遺伝性の病気などで動脈の壁が弱くなってしまったり、外傷等の物理的な損傷等によって、その膜の間がはがれて裂けてしまう病気です。血管の内側の壁がはがれてしまうと、臓器への血液の通り道がふさがれてしまい、様々な障害を引き起こします。手術は、裂けてしまった場所の血管を人工血管に取り替えます。

末梢血管の病気の主なものとして、閉塞性動脈硬化症、バージャー病等があります。動脈硬化や血栓、血管炎等で下肢の血管が細くなってしまったり、つまったりすると、足の先まで血液が行きにくくなり、足(特につま先)が冷えてしまったり、痛くて歩けなくなったりします。手術は病気の部分の血管に対してバイパス手術等を行います。

大動脈瘤の種類の説明イラスト

人工血管

人工血管の写真
人工血管の写真
上行大動脈人工血管置換術の説明イラスト
上行大動脈人工血管置換術
下行大動脈人工血管置換術の説明イラスト
下行大動脈人工血管置換術
大動脈基部置換術(ベントール手術)の説明イラスト
大動脈基部置換術(ベントール手術)
大動脈弁置換術+上行大動脈置換術+冠動脈移植
弓部置換術の説明イラスト
弓部置換術
この手術を行うには、一時的に人工心肺からの血流も停止する、循環停止が必要になります。脳の血流維持のため特殊な体外循環が必要になります。
胸腹部大動脈人工血管置換術の説明イラスト
胸腹部大動脈人工血管置換術

ワーファリン

血液の凝固成分の1つを阻害することにより、血液が固まりにくくなるようにする薬。毎日きちんと内服し、1ヶ月に1度は、病院にて凝固検査(採血)を受け、薬の効果を確認する必要がある。この薬が強く効き過ぎてしまうと出血しやすくなり、不十分だと人工弁や心臓内に血栓をつくり、人工弁機能不全や全身の梗塞症を起こすことがある。納豆、クロレラは食べてはいけない。出血性の病気(胃十二指腸潰瘍、出血の多い痔、等)や慢性肝炎の方は服用を避けた方が良い。