2017年 年頭挨拶

~想像力のある外科医へ~

順天堂大学上部消化管外科学(食道胃外科)
教授 梶山美明

新年あけましておめでとうございます。

昨年を振り返ると食道癌、胃癌の手術を多数行い、合併症発生率も過去最低となり、食道癌手術後の縫合不全発生率は約1%に、嗄声は約2%と我が国で(世界でも)最も低い合併症発生率となりました。手術のみならず術後のきめ細かな管理のおかげと思っています。

また我が国の癌拠点病院の中で順天堂大学食道胃外科が「食道癌のstageⅢ症例の手術数」が日本一であることが昨年末に報道されました。StageⅢ食道癌は局所進行食道癌でありリンパ節転移も多く認められることから、手術が患者さんの生命を左右することになります。全国から食道癌の患者さんが集まってこられることを誇りに思い、今年も多くの患者さんを大切に治療してまいります。

今年の目標は「想像力のある外科医へ」です。

臨床でのわずかな事実から想像力を働かせてその背景やその後の臨床経過を予測したり、様々な治療法を考えたりする想像力豊かな外科医を目指してください。また臨床の現場にはたくさんの研究の手掛かりが潜んでいます。臨床的事実から想像力を膨らませて新たな研究へと発展させていく想像力のある外科医を目指してください。

昨年は食道癌患者さんの呼気分析から食道癌を診断する方法を確立し、マスコミからも注目されました。今後も真に患者さんの役に立つ研究を追求してまいります。

今年1年「想像力のある外科医」を目指して練磨してください。よろしくお願いします。

2017年1月