くび
側頚嚢胞
- 小さく首の横がふくらんでいる
- 感染を繰り返す
側頚瘻とは

- 側頚瘻とはなんですか?
- 胎生第4週初期に鰓弓及び鰓裂が形成され、それに対応する窪み(咽頭溝)が4対出現する。そのうちの第1・2鰓裂の遺残が側頚瘻です。
- どういった症状があるのですか?
- 頚部の炎症性腫瘤として症状を呈することが多く、第1鰓裂由来のものは顎下腺部、第2鰓裂由来のものは胸鎖乳突筋前縁下1/3に外瘻孔を呈します。
- 治療はどうするのですか?
- 基本的に手術が原則です。また、この手術も全摘出が原則である。しかし、炎症が起こっているときは切開排膿を行い、炎症が落ち着いたところで舌骨を含めた瘻管の全摘出を行います。
- 合併症はないのですか?
- あります。耳下腺に入っている顔面神経を損傷してしまうことがありますので、最新の注意が必要です。
- 再発の危険性は?
- 完全に摘出できれば再発はありませんが、手術手技は難易度が高く、再発の危険性もあります。
正中頚のう胞
- 首の真ん中がふくらんでいる
側頚瘻とは


- 正中頚のう胞とはなんですか?
- 胎児期における甲状腺組織の発達と密接な関係があり、胎生3週目に甲状腺が発生し、胎生7週目に現在の位置に下降してくる。その下降するときにできた瘻管は「甲状舌管」と呼ばれ、本来胎生時には消失する。この症例では残ってしまっているのが本症の病因です。
- どういった症状があるのですか?
- 頚部の正中に表面がなめらかな腫瘤ができます。炎症を起こすと発赤・熱感を伴うようになります。
- 何か検査をするのですか?
- 一般的には頚部の超音波やCTそしてMRI等を行います。特にMRIは重要です。
- 治療はどうするのですか?
- 基本的に手術が原則です。また、この手術も全摘出が原則です。しかし、炎症が起こっているときは切開排膿を行い、炎症が落ち着いたところで舌骨を含めた瘻管の全摘出を行います。
なにか心配なことがありましたら、順天堂医院小児外科・小児泌尿生殖器外科の外来にお越しください。