横隔膜ヘルニア胎児診断

「お腹の赤ちゃんが横隔膜ヘルニア」と診断されたお母さん・お父さんへ

~出生前診断横隔膜ヘルニア患児に対する内視鏡手術~

横隔膜ヘルニアは、お母さんのお腹の中の赤ちゃんが大きくなる段階で、胸とお腹を隔てる横隔膜の形成が不完全だったため、お腹の中の腸や胃や肝臓が胸の中に上がってきてしまう病気です。そのために肺が十分に発達できずに、生まれた後に呼吸困難を起こしてしまうのです。小児外科のある病院で、赤ちゃんが生まれると同時に治療を開始する必要があります。特殊な人工呼吸器や吸入薬(一酸化窒素)を使用して、きわめて専門的な治療を行う必要があります(岡崎任晴、山高篤行:医事新報 4396: 49-52, 20082))。

当科では、横隔膜ヘルニアを含めて、出生前診断された新生児外科疾患について、産科・小児外科・小児科(新生児科)が周産期チームをつくって、母体とお腹の赤ちゃんを、計画的に治療しております(母子医育センターHP)。そして、出生前診断をされた横隔膜ヘルニアの赤ちゃんの外科治療へも、低侵襲性と美容性、そして将来の体の発達を考慮し内視鏡手術を行っております。しかしながら、先に記しましたように、横隔膜ヘルニアの赤ちゃんは呼吸状態がとても不安定ですので、すべての赤ちゃんが内視鏡手術を行えるわけではありません。当科では、日本、世界に先駆けて出生前診断をうけた横隔膜ヘルニアの赤ちゃんへの内視鏡手術の適応基準をつくり、その治療を安全に行っております。その適応基準、成績につきましては、英文医学雑誌に発表されております(Okazaki T, Yamataka A:Pediatric Surgery International 27: 35-38, 2011)。

お腹の赤ちゃんが横隔膜ヘルニアのお母さんのご妊娠中の管理、生まれてくる赤ちゃんの治療・内視鏡手術について、ご質問等ありましたら、遠慮なくご相談ください。

連絡先:
順天堂大学医学部小児外科
先任准教授 岡崎任晴
Tel: 03-3813-3111(内線3339、院内PHS 70922)
E-mail: okazakit@juntendo.ac.jp