診療科概要

主任教授 山高篤行の治療方針
この子が自分の子供なら、
どのように診断し、いかなる手術を選択し、どのように術後管理を行うかを考えていく・・・
それが私の治療方針です。

このたびは、当科のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

当科は1968年(昭和43年)4月、駿河敬次郎初代教授(現:名誉教授)により、日本の医療機関の中で、初めての小児外科講座として誕生いたしました。
二代目・宮野 武前教授(現:名誉教授)のもと、「患者さんの気持ちを考え、安全で確実な医療を提供する」ことをモットーに医療を提供してまいりました。2006年8月よりその意思を引継ぎ、私(山高)のもと、小児外科学会認定指導医・専門医の6名を含む、合計23名のスタッフで日々診療にあたっております。

赤ちゃんから中学生までのお子さまの、手術しなければ治らない病気を治療するのが小児外科・小児泌尿生殖器外科です。当科では、主として下記疾患を治療します。

小児の

  1. 腹部消化器外科4)頭頚部外科
  2. 肝・胆・膵外科5)肺・縦隔外科
  3. 泌尿・生殖器外科6)体表外科

診療について

新生児および小児一般外科・小児泌尿生殖器外科的疾患に対し、 24時間体制で大学病院として以下の点で日本最大規模と考えております。

  • 年間手術件数(全身麻酔下):1,200~1,400例
  • 新生児外科症例数:70~110例
  • 小児外科病床数:45床

また、日本でいち早く積極的に取り組んできた鏡視下手術(腹腔鏡・胸腔鏡)の症例数の多いのも特徴です。 従って、医局員はより多くの手術症例を学び、経験することが出来ます。

詳細につきましては、下記のリンク先をご参照ください。

教育について

当教室における教育面での最大の魅力の一つは、
日本で最も症例数が多い、すなわち多くの経験を積めることにあります。
外科は、「百聞は一見に如かず」です。
次に「医局員が海外留学を通して世界を肌で感じ取ることが出来ること」
です。ほぼ全員が留学経験者であり、その国際医学情報をもとに、世界レベルの診療・教育・研究を絶えず維持しております。

卒後教育についての詳細は、下記のリンク先をご覧ください。

研修先 および 留学先について

順天堂大学小児外科学講座 同門会施設・手術修錬施設・同門会員赴任施設

研修先も充実しており小児外科医の育成を図っております。

施設名 住所
順天堂大学練馬病院 東京都練馬区高野台3-1-10
順天堂大学浦安病院 千葉県浦安市富岡2-1-1
東部地域病院 東京都葛飾区亀有5-14-1
静岡県立こども病院 静岡県静岡市葵区漆山860
獨協医科大学 栃木県下都賀郡壬生町北小林880
聖隷浜松病院 静岡県浜松市中区住吉2-12-12
東京女子医科大学 東京都新宿区河田町8-1
茨城県立こども病院 茨城県水戸市双葉台3-3-1
長野県立こども病院 長野県南安曇郡豊科町豊科3100
富山市立富山市民病院 富山県富山市今泉北部町2-1
東京ベイ浦安市川医療センター 千葉県浦安市当代島3-4-32
志木市立市民病院 埼玉県志木市上宗岡5-14-50
東京都立墨東病院 東京都墨田区江東橋4-23-15
東京医科歯科大学 東京都文京区湯島1-5-45
日本医科大学 東京都文京区千駄木1-1-5
日野市立病院 東京都日野市多摩平4-3-1
心身障害児総合医療療育センター 東京都板橋区小茂根1-1-10

留学先リスト

日本のみならず世界にも目を向け、世界各国で最新の医療を学び、日本の小児外科医療に還元出来るよう心掛けています。

都市人数
アイルランドダブリン7
アメリカバッファロー1
ピッツバーグ1
ミシガン2
アイオワ3
ワシントン1
イギリスリバプール3
ロンドン2
オーストラリアブリスベン1
メルボルン1
フランスパリ1
オランダロッテルダム1
ニュージーランドウェリントン1
ドイツハノーバー1
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研究について

社会的・医学的貢献を行うことも私共の義務と考え、研究面も多くの業績・論文発表を行っております。教室の研究テ-マは下記のように多岐にわたり、国際的な研究が行われています。

  • 小児腹腔鏡・胸腔鏡手術
  • 小児肝胆道外科:胆道閉鎖症および胆道拡張症の病態と治療
  • 小児泌尿生殖器外科
  • 二分脊椎症ならびに神経因性膀胱・直腸障害
  • ヒルシュスプルング病および類縁疾患の病態と治療
  • 小児臓器移植の研究
  • 胎児診断
  • 悪性固形腫瘍
  • Intersexの治療
  • 先天性横隔膜ヘルニアの病態と治療
  • 肥厚性幽門狭窄症の病態生理

学会開催も積極的に行っており、これまでに、

  • アジア小児外科学会(平成4年)
  • 国際小児内視鏡外科学会(平成8年)
  • 第36回日本新生児学会(平成12年7月)
  • 第34回太平洋小児外科国際学会(平成13年4月)
  • 第39回日本小児外科学会総会(平成14年6月)

などを主催しています。

学会・学術活動についての詳細は、下記リンク先をご覧ください。