患者さんを紹介してくださる先生方へ
- 患者さんご自身でご予約いただく場合 初診事前受付方法について
- 先生方にご予約いただく場合 患者紹介について
いつも貴重な症例をご紹介いただき誠にありがとうございます。
当科は昭和43年に日本の医育機関で最初の小児外科学講座として誕生、以来、国内・外で小児外科・小児泌尿生殖器外科治療のリーダーシップをとり続けております。現在、当科の患者さんの8割以上が、病病連携、病診連携により先生方からご紹介をいただく患者さんであります。すなわち、開講以来、順天堂大学小児外科を支えて下さっておりますのは、一重に、先生方のご協力と暖かいご支援に他なりません。この場をお借りし、心より御礼を申し上げます。
当施設は、お子さまの術後の痛みの軽減・早期回復を配慮した低侵襲手術(腹腔鏡・胸腔鏡)などの小児最先端外科治療の拠点でもあります。また、日帰り手術も積極的に行っております。全国から患者さんをご紹介していただき、年間手術総数は1,300例以上(全国平均250例)、年間新生児手術総数も80例以上(全国平均15例)と本邦で最も多くの手術症例を経験させていただいております。赤ちゃんから中学生までのお子さまの、手術をしなければ治らない病気を、私どもの豊富な経験と優れた技術を用い、心を込めて、安全・確実に治療することが私ども順天堂小児外科の使命であります。
子供は、特に赤ちゃんは、臓器の形態・発達などが、大人とは大きく異なります。従いまして、適切な小児外科治療を行うには、小児の外科疾患に対する極めて専門的な知識や経験が要求されます。当科では小児外科学会認定指導医のもとで、毎朝、全ての患者さんについての病状検討を行い、治療方針を決めさせていただいております。また、手術に関しましても、学会認定指導医のもとで施行される体制を取っており、患者さんには極めて良質かつ安全な手術を提供させていただいていると考えております。
また、本年2月、当院では、小児科・思春期科と産科、そして私ども小児外科・小児泌尿生殖器外科の3科を中心とした小児科・小児外科・周産期母子メディカルセンター(母子医育支援センター)を開設致しました。今後は、小児科ならびに産科との更なる協力体制のもと、お子さまの治療とご家族の支援にも貢献させていただきたいと心より願っております。
当科の扱う疾患は極めて多岐にわたります。胃・小腸・大腸、肝・胆・膵、肺・縦隔・横隔膜、泌尿器、生殖器、腫瘍、頚部、体表疾患など、心臓・脳・骨・眼を除く体のほぼ全域(診療疾患を御参照ください)を治療しております。当科に関する疾患が疑われた際には是非ご連絡をいただきたいと存じます。診療は24時間体制で対応しております。夜間、休日・祭日は、当直医および専門医、指導医からなる、全国でも類を見ない、4名の医師からなる救急診療体制を取っており、安全な治療を患者さんに提供できるよう心掛けております。
今後も、心を込めた治療を患者さんに提供させていただく所存ですので、変わらぬご支援の程、何卒よろしくお願いいたします。
臨床面では豊富な小児外科病床数と年間手術件数を特徴としており、症例は多岐に亘り、治療レベルは極めて高く、欧米からの手術依頼も少なくありません。安全かつ適切な診療を、ご紹介いただいた患者さんに提供出来るよう、日々診療に当たっております。