シンガポール国立大学(NUS)留学体験記

(2010年卒)須田 一人

2017年1月から2020年2月まで、NUSに属するCancer science institute of SingaporeでResearch Fellowとして働く機会を頂きました。消化管幹細胞の標的マーカーが個体発生・臓器形成及び恒常性維持においてどのように機能を転換させていくか、また消化器癌の転移促進機序を解明するプロジェクトを進めていく中で、基礎研究に必要なベンチワーク・英語でのディスカッション・グラント申請・論文の書き方など多岐にわたって充実したResearch lifeを送ることが出来ました。

ハイレベルな研究者がいる環境で、研究の進め方については多大なサポートが得られました。同僚や共同研究者のプロジェクトを見聞きする中で、研究の立ち上げ方や時には思うように結果が出ない時のシフトチェンジの仕方など、研究を長く続けるに必要なワーキングスタイルを垣間見ることができたのはとても勉強になりました。今後、小児外科領域でリサーチを継続していくために不可欠な心得・スキルを学べたことが留学生活の最も大きな収穫です。

留学中に結果を残すこと以上に、この経験を帰国後どれだけ活かせるかが重要と認識しています。そのためにも診療領域から得られるアイディアと科学的アプローチをどのように融合させ昇華できるか、今後も精力的に取り組んでいきたいと思います。

最後に、国外留学の貴重な機会を与えて頂きました山髙教授と医局の皆さまにこの場をお借りし、心より感謝申し上げます。

2020年3月22日