留学体験記

吉田 志帆

2020年10月より米国University of Pittsburgh Medical Center (UPMC)に属するChildren's Hospital of Pittsburgh に研究留学させていただいております。私が勤務する研究棟はこども病院に隣接しており、George Gittes 教授の下で多くの仲間とともに研究活動に勤しんでおります。

ここペンシルバニア州ピッツバーグは、かつては「鉄鋼の町」でしたが、現在は大学や医療などでよく知られています。アメリカで最も住みやすい町ランキングで1位に輝くこともあり、のどかな街ながら利便性も高く治安も良い、とても住み良い町です。

私が所属するGittes labでは、膵臓及び糖尿病に関する様々な研究が進行しています。メインプロジェクトにあたる「慢性膵炎に対する化学的膵切除」や「Ⅰ型糖尿病に対する遺伝子治療」では、Non-Human Primateとしてサルに対する手術治療を行なっております。実験棟の手術室は設備、器具とも臨床の手術に劣らないものであるほか、外科チームとして他研究室の手術実験に参加させていただくこともでき、これらの研究に携われることを有り難く思っています。

また、この春よりCDH胎児の低形成肺に対する出生前治療に関する研究を担当させていただくこととなり、Gittes教授に手厚いご指導をいただきながら実験を進めています。他部署との密な連携が必要なため、英語力とコミュニケーションの重要性を痛感するばかりですが、臨床利用を前提とした基礎研究にやりがいを強く感じています。

この場をお借りして、このような恵まれた環境で研究する機会を与えていただいた山髙教授をはじめ、同門の諸先輩方、医局員の皆様には心より感謝申し上げます。この留学で順天堂小児外科に還元できるような成果を残せるよう、今後も精進して参ります。