MSK-IMPACT検査のご案内~患者さん個々にあった薬物療法のために~

がんは遺伝子の異常によって生じます

がんは遺伝子に生じた「異常」(構造変異:遺伝子の配列が変化すること、過剰発現:遺伝子産物であるタンパク質が過剰に発現していること、など)が原因で発生します。
近年、これら遺伝子の異常を標的として、その機能を制御する薬剤「分子標的薬剤」が次々と開発されています。これら薬剤は異常があるがんに対して効果がみられるため、個々の患者さんのがん細胞にどのような異常が生じているか調べる必要があります。

遺伝子の異常を網羅的に調べる世界最先端の検査 MSK-IMPACT

順天堂医院では、米国Memorial Sloan Ketteringがんセンター(以下MSKがんセンター)の協力を得て、患者さんのがん細胞に生じた遺伝子異常を解析する「MSK-IMPACT」という検査を開始いたしました(日本業務委託窓口:テーラーメッド社)。
原発不明がん、希少がんなど標準的治療が確立していない患者さんが主な対象になります。

MSK-IMPACTのご案内

MSK-IMPACTの特徴

  1. 国内最大の検査遺伝子数
    がん関連遺伝子468個と18種類の融合遺伝子を一度に検査します。この遺伝子の数は国内で行われている同様の検査の中では最大の数(約2倍)になります(2016年10月現在)。
  2. 信頼性の高さ
    検査を行うMSKがんセンターは2014年に全米No.1がん専門病院(U.S. News & World Report調べ)に選ばれており、同センターの専門スタッフが検査結果を審査します。さらにMSK-IMPACTは、同じ患者さんの正常細胞の遺伝子も同時に解析することで、がん細胞にのみ生じた遺伝子異常を知ることができます。

検査の流れ

  1. 院内に腫瘍検体がある患者さんは、現在かかっておられる主治医に相談して、紹介状をご準備ください。
  2. 院内に腫瘍検体がない患者さんは、現在かかっておられる主治医に相談して、診療 情報提供書(病理診断報告書を含む)と腫瘍部及び非腫瘍部検体(プレパラート)をご準備ください(こちらの紙をプリントアウトしてご担当の先生にお渡しください)。
  3. 予約診察室にてMSK-IMPACT検査内容をご説明しますので、予約をお取りください(直通03-5802-1134)。院外の患者さんは、予約日が決まりましたら、可能であれば事前に診療情報提供書と腫瘍検体を予約診察室宛に送っていただけますようお願いします(診察予約日までの間に検体の品質チェックを行います)。
  4. 予約診察当日に、検査内容についてご説明いたします。
  5. 検査にご同意された場合、検体はテーラーメッド社を介してMSKがんセンターに送付され品質確認の上、解析が行われます(検査結果が判明するまで1か月半程度かかります)。
  6. 検査結果が出たら改めて予約診察室にて説明を行います。
検査の流れ

費用

  • 予約診察室での検査内容および検査結果の説明を含めて:615,780円
  • 検査内容の説明だけで検査を受けなかった場合:33,840円
    (検体の不良がある場合、検査を受けられない場合があります)

「自由診療保険メディコム」に加入されている方へ

本検査費用のお支払いには、「自由診療保険メディコム」(セコム損害保険株式会社)を利用する事ができます。
メディコムの利用に際しては、患者さんが本検査を行う事をセコム損害保険株式会社から直接当院に申し出て頂く必要があります。
メディコムにご加入の方は、セコム損害保険株式会社に連絡を入れ、当院でこの検査を受ける事を伝えてください。

お問い合わせ先

順天堂医院予約診察室 直通03-5802-1134

リンク

テーラーメッド社