診療科概要

順天堂大学消化器低侵襲外科学講座は、福永哲医師を初代教授として"より優しく患者さんを治す"外科治療を推進・開発すること、低侵襲治療をはじめとする高品質な医療を実践できる外科医を育成することを目的に2015年5月に開講しました。近年低侵襲治療が進みつつある胃がん、食道胃接合部がんなどの上部消化管の悪性疾患、胃粘膜下腫瘍・十二指腸腫瘍・食道裂孔ヘルニア・逆流性食道炎等の上部消化管の良性疾患、ヘルニア等の腹壁疾患を中心に診療・研究を行っています。診療の中心であるがん診療では、最も大切な根治性を重視し、迅速に、積極的に腹腔鏡や胸腔鏡による低侵襲治療を行うことを心掛けています。これによって、早期の社会復帰が可能になるなど術後の高いQOLを提供でき、また集学的治療が必要な患者さんでは術後迅速に次の抗がん剤治療等へ移行できる利点があります。また新たな低侵襲治療を開発することで、既存の手術では手術侵襲が大きく治療が難しいとされていた患者さんにも治療のチャンスが生まれ、今後の個別化治療へ新たなオプションを提供できる可能性があります。実際に、我々が2005年に本邦で初めて導入した消化管腫瘍の内視鏡下全層切除+腹腔鏡下閉鎖術や、胃がんに対する腹腔鏡下"左側アプローチ法"膵上縁リンパ節郭清術、腹腔鏡下胃全摘術における経口的アンビル挿入法など、その開発に関わり普及している術式もあります。今後も、他科・他大学との連携を推進し低侵襲治療の開発に積極的に取り組むつもりです。

まだ、誕生して間もない教室ではありますが、教室員一同結束し、順天堂大学・外科発展のため、精一杯努力する所存です。ご指導、ご協力のほど何とぞよろしくお願い申し上げます。

消化器・低侵襲外科メンバー