患者さんを紹介してくださる先生方へ

当科では、胃がん、食道胃接合部がん、胃粘膜下腫瘍、食道裂孔ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、鼠径ヘルニアなどに対する低侵襲外科手術(腹腔鏡手術とロボット支援下手術)を行っています。消化器・低侵襲外科は、胃がん腹腔鏡手術のパイオニアである教授福永哲のもと、しっかり疾患を治す(根治)ことを患者にやさしい方法(低侵襲)で行う外科手術の開発と普及のため2015年5月に新しく誕生した講座です。福永は1994年に時代に先駆けて胃癌に対する腹腔鏡手術を開始し、独自の術式を開発し、日本の胃がん手術(腹腔鏡下胃切除術)をリードしてきました。これまで国内有数の約2000件以上の腹腔鏡下胃切除術の経験があり、その経験に基づき技術的に難しい周囲臓器の合併切除を伴う高度進行癌、抗がん剤治療後の進行胃癌、また近年増加する食道胃接合部癌などにも、積極的にこの低侵襲外科手術(腹腔鏡手術とロボット支援下手術)を行っています。

また近年の著しい化学療法の進歩によって、Stage IVと診断された場合でも、強力な化学療法によって手術可能となる症例(Conversion Surgery)もあり、この場合にも基本的に腹腔鏡手術を行っています。

この胃癌で培われた高い技術力を活かして、2019年より減量・代謝改善手術を開始いたしました。この腹腔鏡下スリーブ状胃切除はすでに保険収載され、保険診療での手術を行っております。糖尿病・内分泌内科やメンタル科、栄養課などとチームを結成し、内科的治療困難な糖尿病患者さんや肥満症患者さんの治療にあたっております。 また治療が敬遠されがちな腸閉塞に対する腹腔鏡下癒着剥離手術も行っています。腸閉塞(癒着性)は腹部の手術をした後に、腸が「癒着」することによって起こる病気です。腸の内容物がうまく通過することができなくなり、腹痛、吐気、嘔吐などの原因となり、時に命にかかわるような状態になることもあります。我々はこのような癒着性腸閉塞の患者さんほぼ全員に腹腔鏡を用いた手術治療を行っています。これにより確実な腸閉塞の原因解除と、その手術創の小ささから、術後再び腸閉塞を起こす確率を極めて少なくすることが可能となります。

また、我々が対象としている様々な疾患においても開腹手術歴の有無に関わらず、患者さんへの低侵襲を第一に積極的に腹腔鏡下手術を行っています。

まだ新しい講座ではございますが、教室員全員一丸となり日々誠心誠意患者さんの診療にあたっておりますので、是非ご紹介頂ければ幸いです。