血液透析

バスキュラーアクセスの作成

血液透析では、一度にたくさんの血液が必要になるため、バスキュラーアクセスと呼ばれる血液の取り出し口と返し口が必要になります。バスキュラーアクセスにはいくつかの形態がありますが、わが国では約90%の患者さんが内シャントを使用して血液透析を行っています。内シャントとは、患者さん自身の動脈と静脈を皮膚の下でつなぎ合わせ、静脈に流れる血液の量を増加させて血液を取り出しやすくする方法です。作成には手術が必要になり、シャント作成術といいます。通常局所麻酔で行い、手術時間は1時間前後です。その他のバスキュラーアクセス形態としては、人工血管を用いた内シャントや動脈表在化、カフ型カテーテルなどがあります。


血液透析の特徴

血液透析では、内シャントの場合、シャント血管に2本針を刺して、血液を体の外へ導き出し、ダイアライザーと呼ばれる浄化膜を通してきれいにします。老廃物及び水分を取り除いた後に血液を再度体の中に戻す操作を連続して行います。治療が終了した後、針は抜きます。
治療は、医療機関で行われ、医師や看護師、臨床工学技師が処置します。


血液透析生活の特徴

血液透析施設に週3回通って頂きます。一回の透析時間は4~5時間です。
食事(水分・塩分・カリウム)の制限はしっかりと守る必要があります。

血液透析の合併症

  • 不均衡症候群:透析導入期に頻度の高い副作用です。透析中から透析終了後12時間以内に起こる頭痛・嘔気・嘔吐などが症状としてあります。透析に慣れてくれば起きにくくなります。
  • 血圧低下:血液透析は体内に溜まった水分を除去(除水)しなくてはなりません。程度の差はありますが、最も高い合併症と言えます。原因としては、除水による循環血液量(体内の血管系を循環している血液量)の低下に加え、血管収縮能の低下・心機能障害が挙げられます。
  • 筋痙攣:血液透析中に足がつったり筋肉がこわばったりすることがあります。透析導入期や大量あるいは急速な除水を行ったときに生じることが多いです。
  • 不整脈:血液透析中に脈が乱れたり、動悸を感じたりすることがあります。心臓病の合併に加え急速な除水により体内の有効な循環血液量が減少することや、透析による電解質(カリウム、カルシウム、マグネシウムなど)の急激な変化によって不整脈が発生しやすくなります。