CAR-T細胞療法(キムリア)の提供可能施設に認定されました。

患者さんへ

 順天堂大学医学部附属順天堂医院は、2020年2月27日に再発または難治性の白血病とリンパ腫の新たな治療薬である「CAR-T細胞(キムリア)療法」の提供可能施設として施設認定されました。

 キムリアは、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞療法と呼ばれ、患者さん自身の免疫細胞であるT細胞に遺伝子改変を行い、白血病細胞やリンパ腫細胞への攻撃力を高める治療法であり、「がん免疫遺伝子治療」と呼ばれます。患者さんの血液からT細胞を取り出し、レンチウイルスベクターを用いて遺伝子を導入し、CARと呼ばれる特殊なたんぱく質を発現できるT細胞(CAR-T細胞)を作ります。CARは、白血病細胞やリンパ腫細胞であるB細胞の表面に発現している「CD19」と呼ばれる抗原を特異的に認識することができ、このCARを発現したCAR-T細胞はB細胞(白血病やリンパ腫細胞)を特異的に攻撃することができます。このCAR-T細胞を体外で増やして患者さんの体内に戻せるように製造された製品がキムリアです。

 キムリアの準備には、再生医療等安全性確保法に基づき製造管理・品質管理を行うセルプロセシングセンター(CPC)や合併症の管理を行う集中治療室等が必要であり、また施設には様々な体制や書類の整備も求められ、認定された施設のみで投与が可能です。順天堂医院は、日本で12番目、都内で5番目の提供可能施設となりました。

順天堂大学血液内科では、遺伝子細胞治療の研究を継続して行なっており、今後もより良い医療の提供を行なっていきます。

順天堂医院 血液内科

関連リンク