【プレスリリース】「ドライアイのセルフチェックに有用な最大開瞼時間を検証」を発表いたしました

患者さんへ

ドライアイのセルフチェックに有用な最大開瞼時間を検証
~ 12秒間まばたきを我慢できない場合はドライアイの可能性 ~

研究者のコメント

ドライアイは本邦で2,000万人が罹患すると考えられ、デジタル作業の増加、加齢、ストレスにより今後も増加すると考えられています。ドライアイに罹患すると、眼精疲労、眼痛、表在性角膜上皮障害、頭痛、自覚視力の低下など生活の質であるQuality of Life (QOL)のみならず、集中力の低下から業務の生産性を下げ、経済的損失を起こすことが明らかになっています。しかしながら、ドライアイはその症状の多様性から、未だにドライアイ確定の診断に至っておらず、QOLや業務の生産性の低下に苦しんでいる人が多くいるのが現状です。

そこで、我々はドライアイのセルフチェックとして最大開瞼時間(まばたきをできるだけ我慢できる時間)の有用性と、最大開瞼時間のドライアイ診断基準におけるカットオフ値を検証しました。その結果、最大開瞼時間は、ドライアイ診断の必須項目である涙液層破壊時間と正の相関を認め、ドライアイ患者では有意に低下していることを明らかにしました。さらに、最大開瞼時間12.4秒以下は、感度82.5%でドライアイの可能性を示しました。

本結果は、最大開瞼時間がドライアイにおける簡易なセルフチェックの指標となることを示しました。今後は、本研究結果をもとにして、当グループが2016年11月にリリースしたiPhone用ResearchKitアプリ「ドライアイリズム®︎」のまばたき測定機能の向上を検討しています。これにより、「ドライアイリズム®︎」に搭載されているドライアイ疾患特異的質問紙票と組み合わせることで、より感度の高いドライアイのスクリーニングを行うことができるようになります。

眼 科
  猪俣 武範