【プレスリリース】「JCI認定前後における手術時間を比較検証」を発表いたしました

患者さんへ

JCI認定前後における手術時間を比較検証
~ 手術室の患者安全と効率は両立可能 ~

研究者のコメント

わが国では、超高齢社会による脳・心疾患などの手術をはじめとした急性期医療の増加という問題に直面しています。急性期医療の有効な提供には、手術室の運営の効率化が必要不可欠になっています。順天堂医院は、「医療の質と患者安全に関する継続的な改善」を評価する国際的な医療施設第三者評価機関のJoint Commission International (JCI)認定を2015年12月12日に取得しました。JCI認定を受け、順天堂医院では、JCI認定の遵守事項である患者識別、ハイリスク薬の管理、安全な手術を行うための確認プロセスなど、国際患者安全目標(IPSG)の導入と遵守をしています。

我々は国際患者安全目標の導入の手術室における安全性と効率の変化を明らかにすることを目的に、JCI認定前後の全身麻酔下手術13,228症例の手術時間と安全性について比較検証を行いました。

その結果、JCI認定における国際患者安全目標の導入は、手術室において手術効率を損なわず、患者安全の保持が可能なことを明らかにしました。国際患者安全目標の導入による手順やプロセスの増加により手術時間などが延長するなどの懸念がありましたが、本研究により、患者識別や安全な手術を行うための確認プロセスなどの国際患者安全目標の遵守は、患者安全を配慮しリスクを低減させながらも手術室の効率を損なわないことが明らかになりました。

今後も順天堂医院および戦略的手術室改善マネジメント講座では、継続的な診療の質の改善と患者安全の向上に取り組んでいきます。

戦略的手術室改善マネジメント講座
猪俣 武範 天野 篤