心臓血管外科 後期臨床研修案内
年間500件以上! 日本有数の手術件数
スタッフ14人中10人が他大学卒。もちろん学閥はありません。

診療科概要

当科は、昭和43年(1968年)に胸部外科学講座として開設されました。当初は同一科内において肺縦隔部門と心血管部門に分かれてこれら二つの疾患群が診療されていましたが、平成14年に心拍動下冠動脈バイパス術の世界的リーダーである天野篤教授が就任、専門性の高い臓器別診療を推進する目的でそれぞれ心臓血管外科部門と呼吸器外科部門とに独立させ、天野篤教授が初代心臓血管外科教授として新たに講座を開設しました。以来、心臓血管外科専門科としてさらに発展を遂げています。また、独立したもう一方の呼吸器外科も全国有数の講座として育っています。先天性心疾患、成人心臓、大血管・末梢血管とすべての領域において高いレベルで診療・研究する講座は全国の大学付属病院でも数少なく、心臓血管外科のオピニオンリーダー的存在になっており、海外も含めた多くの病院から施設見学、手術見学および講演や指導などの依頼も数多くオファーされています。

また、特筆すべきこととして当院は平成26年度に21階建ての新棟が完成・運営予定ですが、新棟手術室にはカテーテル手術と人工心肺手術が同時に行えるハイブリッド手術室が設置されます。現在、医療体制、特に外科領域においては低侵襲化の流れやディバイスの発展が目覚ましく、心臓血管外科領域においても例外ではありません。例を挙げると内視鏡を活用した低侵襲心臓手術(MICS)やカテーテルによる動脈瘤治療(ステント内挿術:EVAR, TEVAR)、カテーテルによる大動脈弁置換術(TAVI)や僧房弁形成術(MitraClip)、ロボット手術(Da Vinciシステム)などが次々と導入されています。当科でも、最先端を担う大学病院の命題としてこのような最新の技術を積極的に投入すべく、新棟のハイブリッド手術室の設計・運営計画に主導的に参画、まさに従来の心臓外科と最新の心臓外科のハイブリッド化を行い、より質が高くかつ安全な医療の提供と、新しい時代の心臓外科医の教育を目指しています。

心臓血管外科の教育・診療方針

当科は、心臓血管外科手術において全国から難易度の高い症例が集まり、標準化された治療を原点に最新治療も織り交ぜて、チームの力で高い治療成績と研究成果をあげています。平成24年2月に行われた東京大学病院での当講座と東京大学チームとの今上天皇への冠動脈バイパス術はこれらの業績が正当に評価された結果であることは論を待ちません。 更に臨床だけではなく、教育・研究面でも一流のものを得られるよう、忙しい合間をぬって学会活動・研究活動にも力を入れており、希望があれば研究期間が与えられ、基礎医学教室、他の研究施設、海外留学も含めて積極的な研究活動を推奨しております。 なお、その間の生活の基盤である収入もきちんと確保できるよう考慮しています。

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目標とカリキュラム

目標

入局後4年間で<外科専門医>を取得する
入局後最短5年で<心臓外科専門医>を取得する


カリキュラム
A.外科専門医の取得

 2年間の初期臨床研修の後、心臓血管外科医としてスタートするわけですが、入局後4年間は、外科医としての修練期間となります。当科では、入局後4年以内での外科専門医取得を目的としており、外科専門医の必修事項として盛り込まれている一般・消化器外科・呼吸器外科・小児外科・麻酔科を臨床研修中にローテーション出来なかった場合、または、これまでの研修では不十分と感じられた場合には、入局後あらためて研修することが可能です。

B.心臓外科専門医の取得

 入局後3年目で外科専門医を取得した後、心臓血管外科専門医取得のため、指定された数多くの症例を経験することが必要となります。当科では、その豊富な手術症例から、最短で入局後5年で専門医取得のための到達目標をクリアすることが可能です。

C.大学院

 当院は医学部・大学院を持つ大学病院でもあり、大学院教育にも大きな力を注いでいます。近年は特にEBM(evidence-based medicine)に基づいた医療が原則となっており研究面の重要性がさらに高まっています。一流の医師であるためには臨床経験のみではなく、論理的な思考能力や問題解決能力が必要であるという考えのもと、当科では大学院の進学を積極的に推進しています。当科自らも独立した研究室をもち、専任の研究指導者のもと心筋再生や組織炎症などをテーマとした基礎研究を行っており、細胞培養から遺伝子解析やタンパク解析、染色法、小動物・大動物を使用した動物実験まで当科の研究室で行われています。また外科であることの利点を生かしたヒト組織を用いた臨床研究も広く行っております。さらに、研究室基礎医学教室とも連携したより専門性の高い研究も行っております。研究期間は研究に集中できるよう、病棟を離れて他の研究室で自分のやりたい研究課題を追求することも可能です。なお、その間の生活の基盤である収入もきちんと確保できるよう考慮しています。また、国内、海外における最新技術や知識の会得のため基礎研究者としての留学も推奨しています。実際に海外施設の研究で卒業論文を仕上げた大学院生もおります。

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所属医師紹介

教授
天野 篤 (あまの あつし)
1983年 日本大学医学部卒業
1983年5月 医師国家試験合格
1983年 関東逓信病院(現NTT東日本病院) 臨床研修医
1985年 亀田総合病院心臓血管外科研修医
1989年 亀田総合病院心臓血管外科医長
1991年 新東京病院心臓血管外科科長
1994年 新東京病院心臓血管外科部長
2001年 昭和大学横浜市北部病院循環器センター長・教授
2002年 順天堂大学医学部心臓血管外科教授
卒業大学構成比 順天堂大学卒4人、他大学卒10人(他大学卒比率71.5%)
出身大学構成比
男女構成比 男性13人、女性1人
大学院生 4人
学位取得者 10人(スタッフ全員)

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診療実績

2012年診療実績 年間統計【2012年1月1日〜2012年12月31日】
総手術数 689例
 成人 570例
 小児 119例
後天性心疾患 (いずれも重複例を含む)
総手術数 570
 虚血性心疾患 196
 弁膜症 196
 大動脈 97
 末梢血管 18
 先天性(成人) 6
 心臓腫瘍 4
 下肢静脈瘤 36
 その他 17

 詳しい診療実績はこちら 

研究・研修・学会発表など

心臓血管外科医は、心臓や血管の専門医であることはもちろんのこと、全身の管理が必須であり様々な病態や疾患、薬剤の知識も必要とされます。当科ではこうしたニーズに応えるため、入局後も診療科の枠にとらわれず他科における研修、さらには当院のみならず他の医療機関での研修も積極的に柔軟に行っております。また、国内のみならず、世界での最新の医療知識、手術手技や経験、加えて最新の研究についても学べるよう、アメリカ、オーストラリア、ドイツなど海外への留学も積極的に推奨しています。
臨床だけではなく、研究面でも一流のものを得られるよう、忙しい合間をぬって学会活動・研究活動にも力を入れており、希望があれば研究期間が与えられ、基礎医学教室、他の研究施設、海外留学も含めて積極的な研究活動を推奨しております。
さらに特記すべきこととして、当科の大きな特徴に、「臨床の向上や研究に必要な投資は医局でサポートする」という体制があります。すなわち、国内の新幹線や電車運賃、海外学会への航空機運賃を含めた交通費、ホテル代などの滞在費、学会会員費、参加費などを、発表の有無にかかわらず医局から供出しています。また必要な教科書や参考書代、コピー代、論文の取り寄せなどにかかる費用も医局で負担しています。加えて、大学で使用する個人用のPCやiPadなどのタブレット、必要な研究機器なども医局費から積極的に捻出し、医局員の知見や技術の向上を名実ともに推奨しています。


◆主な登録学会、活動中の学会一覧

日本外科学会
日本胸部外科学会
心臓血管外科学会
日本小児循環器学会
日本小児外科学会
日本循環器学会
日本心臓病学会
日本病態生理学会
米国胸部外科学会 (The American Association for Thoracic Surgery)
The Society of Thoracic Surgeons
米国心臓協会 (The American Heart Association)
米国生理学会 (The American Physiological Society)

教室見学を希望される方へ、お問い合わせ先

「つまらない」と評されがちな大学病院ですが、いったい何がでしょう。目先の経験値や待遇に惑わされてはいませんか? 医師としてのスタートの時期にきちんとした手法と考え方の基本を学ばずして将来はありません。決して仕事時間の短いいわゆる「楽な科」ではありませんが、ただ忙しいだけではなく、全身管理から患者さんとのコミュニケーション、さらには学術的な論文作成法や学会におけるプレゼンテーション法まで、今後の医師として不可欠なことについて学べることも非常に多い科です。是非心臓外科として最前線に位置する当科で我々の仲間として学び、働いてみませんか。興味がある方はまず一度教室見学にいらしてください。百聞は一見にしかず、です。実際にスタッフの話を聞き手術見学をしてみてください。下記の連絡先までお気軽にお問い合わせください。心臓が好きな人、何事も一生懸命出来る人、やる気のみなぎる人を募集しております。

お問い合わせ
お電話でのお問い合わせ

TEL:03-3813-3111(大代表)
心臓血管外科医局(内線:3335)、医師待機室(内線:5521)、もしくは下記の方までご連絡ください。
 医局長  梶本 完 (PHS:70874)
 外来医長 山本 平 (PHS:70873)
 病棟医長 嶋田 晶江 (PHS:70880)


メールでのお問い合わせ

こちらまでお送りください(担当:医局長:梶本 完)


順天堂大学医学部附属 順天堂医院 心臓血管外科
住所:〒113-8431 東京都文京区本郷3-1-3

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