パーキンソン病は内服治療が中心で、最近は新しい内服薬も認可され患者さんにとっては治療法の選択肢が広がっています。しかし、中には、薬の効果の持続時間が短くなり、一日に何回にも分けて薬を服用しても日中効果の切れる時間がある方、または副作用等の理由で薬の増量が出来ず日常生活に不自由を感じられている方がおられます。当科では、そのような症状に効果があり、近年パーキンソン病の新しい治療法として注目されている脳深部刺激療法を昨年より開始いたしました(脳神経外科と共同)。これは脳の視床下核という部分に細い電極を植え込み電流を流すという方法で、外科処置としては比較的侵襲の少ない方法です。国内ですでに3,000例以上の方が受けておられます。この治療法に関して詳しくお知りになりたい方は脳神経内科外来にお尋ねください。