脂質異常症の食事療法

1.適切なエネルギー摂取量とは

エネルギー摂取量は、年齢・性別・身体活動量・肥満度・血糖コントロール・合併症などを考慮し決定されます。一般的には、標準体重を求め、身体活動量に合わせてエネルギー摂取の適量を決定します。

2.コレステロールを控える

血液中のコレステロールは「肝臓で作られるもの」と「小腸で食事から吸収されるもの」がありますが、高脂肪の食事が続いたり、コレステロールの多い食品を食べ過ぎると、小腸からの吸収が増え、血液中のコレステロールの値が上昇します。
食品から摂るコレステロール量は1日200mg以下を目標にしましょう。コレステロールは、卵類、内臓類などに多く含まれます。これらは食べる量と頻度を減らすよう注意しましょう。
魚介類にもコレステロールが多く含まれているものがあります。しかし、魚介類にはタウリンというコレステロール低下作用のある成分を併せ持っているため、魚卵や内蔵を控える程度でよいでしょう。


レバニラ炒め
(150mg)

親子丼
(380mg)

オムレツ
(320mg)

カステラ1切
(80mg)

ショートケーキ
(90mg)

3.脂質について

脂肪には多価不飽和脂肪酸(P):一価不飽和脂肪酸(M)、飽和脂肪酸(S)と3種類あります。体内のコレステロールを増やしやすくするのは飽和脂肪酸を多く含む食品、逆に体内のコレステロールを下げる働きがあるのは不飽和脂肪酸を多く含む食品です。
多価不飽和脂肪酸は植物油や魚油に多く含まれ、一価不飽和脂肪酸はオリーブ油に多く含まれています。どちらも血液中のLDL(悪玉)コレステロールを下げる働きがあります。飽和脂肪酸は動物性の脂(肉の脂や乳脂肪)に多く含まれ、LDL(悪玉)コレステロールを増やします。また、魚油は中性脂肪を低下させます。
脂肪分の多い肉類や脂肪分の多い乳製品を控え、植物油、魚介類を摂取することで脂肪酸のバランスが整います。また、トランス脂肪酸の過剰摂取は動脈硬化を促進させますので、トランス脂肪酸を含むマーガリンやショートニングなどの過剰摂取は避けましょう。
油は炒めたり揚げたりする目に見える油をイメージされますが、食品に含まれている目に見えない油脂(例:カレールー、菓子やパン類)にも注意し、調理油として1日大さじ1~2杯を適量として使用しましょう。

脂質について

4.食物繊維を多く摂る

砂糖、果物、ジュースなど糖質の摂りすぎや、主食の摂り過ぎは、中性脂肪上昇の原因になります。食事は1日3食を基本として、間食で菓子や果物などを食べ過ぎないよう注意しましょう。

食物繊維を多く摂る

5.糖質を摂り過ぎない

砂糖、果物、ジュースなど糖質の摂りすぎは、中性脂肪上昇の原因になります。食事は1日3食を基本として、間食で菓子や果物などを食べ過ぎないよう注意しましょう。

糖質を摂り過ぎない

5.アルコールは節度ある適度な量を

アルコールは血清中性脂肪を増やすため、制限が必要です。また、アルコールは高エネルギーである上に、飲酒によって自制心がゆるみ、食事療法が守れなくなる可能性があるので、できれば避けましょう。
おつまみは食物繊維が多く、動物性脂肪の少ない料理を上手に選び、適量をたしなむようにしたいものです。

アルコールは節度ある適度な量を