心臓CT検査を受ける患者さんへ
CT室
CTとは(Computed Tomography)の略称。人体に360°方向からX線をあて、透過したX線をコンピュータで処理し、臓器の輪切り像や三次元画像などに画像化する検査です。
当院のCTはすべてヘリカル撮影が可能であり、マルチスライスCT(320列)を導入しております。
冠動脈CT (Coronary CT) について
心臓CT検査を受ける患者さんへ
心臓CT検査は、主に心臓の血管(冠動脈)を診る検査です。冠動脈疾患が疑われる方、冠動脈治療後の経過観察などに用いられます。従来の心臓カテーテル検査に比べて侵襲性が低く、外来で検査が行うことが出来ます。
検査の流れ
1来院 |

|
2 血圧、心拍数の測定 βブロッカーの服用 |

|
3検査準備 |

|
4 ニトログリセリンスプレーの使用 |

|
5撮影 |

|
6 検査終了 |
|
|
1来院 |
造影剤使用のため検査3時間以上前から食止めしていただきます。水分は摂っていただいて結構です。 |
2血圧、心拍数の測定、βブロッカーの服用 |
ブロッカーは、一時的に心拍数を下げる効果のある薬です。心臓は常に動いていますが、その中から静止画像を作成し、診断を行います。検査では心拍数が低く安定している程静止画像が得易くなります。しかし、服用出来ない場合や服用の必要のない場合があるため、来院後の服用となります。βブロッカーの効果は1時間程度してからあらわれますが、個人差があるため、順番が前後したり待ち時間が長くなることがあります。 |
3検査準備 |
着替えをして検査室に入室します。検査は心電図をとりながら行うため、心電図モニターのシールを胸に貼ります。また、造影剤を使用するため肘静脈に注射をします。 |
4 息止め、ニトログリセリンスプレーの使用 |
検査時、何度か呼吸を止めていただきます。長さは10秒程度(場合によっては30秒程度)です。呼吸をしっかり止め、体を動かさないようにしていただかないと診断に充分な静止画像を得ることは出来ません。また、血管をしっかり拡げて診るため、ニトログリセリンスプレーを舌下に噴射します。 |
5撮影 |
造影剤を注入しながら撮影を行います。造影剤を注入する際、かなりの熱感を伴いますが、造影剤の正常な作用ですので慌てずしっかり呼吸を止めてください。 |
6 検査終了 |
抜針し、血圧を測定し止血の確認をして検査終了です。入室から終了までは15分程度です。終了後は食事、入浴など特に制限はありません。造影剤は尿として排泄されるため、水分を多めに採ってください。
上記のように検査には患者さんのご協力が必要となります。特に待ち時間が非常に長くなることがあり、ご迷惑をおかけすることもありますが、非常に有用な検査ですので皆様のご協力をお願いします。 |
|
息止め不良時の画像
※息止めが不十分だと血管の評価が困難になってしまいます。ご協力お願いいたします。