10・11月 木枯らしと風邪

イラスト:杉原郁枝

冬期の乾燥期に流行し、老人、幼児、病弱者では重篤な状態に至る場合があるのがインフルエンザです。
インフルエンザは、空中に浮遊しているインフルエンザウイルスを吸い込み感染します。鼻やのどの粘膜に付着したインフルエンザウイルスは約20分で細胞の中に入り込み感染を拡げ、約2日間でくしゃみ、のどの痛み、せき、頭痛、発熱、筋肉や関節の痛み、全身のだるさなどの症状がでます。綿棒で鼻やのどの粘液を採取して30分ほどでインフルエンザにかかっているか診断ができます。インフルエンザの治療薬(飲み薬)は症状が出てから48時間以内に飲むと効果があるといわれています。インフルエンザは肺炎や脳炎などの重篤な合併症も起こしやすいため、症状がでたら他人にうつらないようにマスクをつけて早めに受診しましょう。

【ワクチンについて】

インフルエンザワクチンを接種することで重篤な合併症を予防し健康被害を最小限にとどめることができます。日本のインフルエンザの流行は12月~3月が中心となるため、12月上旬までにワクチンを接種することが推奨されています。また、すでに欧米では、インフルエンザワクチンと同様に重要なワクチンとして肺炎予防のための肺炎球菌ワクチンが使用されています。日本でも高齢者など抵抗力が弱い人を対象に接種が行われるようになってきました。肺炎が原因による死亡数は、悪性新生物、心疾患、脳血管疾患につぐ第4位を占めています。肺炎球菌ワクチンは、接種時期はいつでもよく、1回接種すると、5年以上の効果が続きますので毎年予防注射をする必要はありません。肺炎球菌ワクチンを接種希望する方はかかりつけ医に相談してください。