その他

高血糖

血糖値が正常値より高い状態をいいます。多少の高血糖では自覚症状が少ないので、自分自身で気づくことはあまりありませんが、口渇・多飲・多尿・全身倦怠感・急激な体重減少・視力低下・手足のしびれなどが出現します。
「おかしいな?」と思いながらも放置されることが多いのですが、高血糖が続くとそれに伴いさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。
重篤な高血糖では、意識障害、昏睡に至り、生命の危険を生じる可能性もあります。

【原因】

過食や運動不足・ストレスなど、体に負担となる生活習慣を続けることにより、血糖値をコントロールする「インスリン」というホルモンが不足することで起こります。しかし、生活習慣と関係なく、発病する場合もあります。

【受診の目安】

夜間の排尿回数が増えた、やたらと喉が渇く、むやみに水分をとるなどの上記症状が出現し、気になり始めたら早めに病院を受診するようお勧めします。
糖尿病の方に意識障害や昏睡が出現した時は、速やかに救急外来を受診して下さい。早期治療が大切です。

【観察のポイント】

初期の頃はほとんど症状として気づくことはありません。症状が強く出てきてもそのまま生活し続けることができてしまいます。
しかし、早い段階でわかれば薬を使わず食事や運動だけでコントロールすることができます。合併症が出現すると緩和ははかれますが完全に治すことが難しくなります。
症状が少しでも気になりましたら早めに受診することをお勧めします。

低血糖

血糖値は様々な仕組みによって60~140mg/dlに維持されていますが、何らかの異常で50~60mg/dl以下に低くなった状態をいいます。通常は自然に回復しますが、長時間続くとそれに伴いさまざまな合併症を引き起こし、脳の機能が低下して意識消失してしまう可能性もあります。

【症状】

冷や汗・手足のふるえ・灼熱感・動悸・不安感・空腹感・霧視などの自律神経症状、集中力の低下・脱力感・眠気・眩暈などの中枢神経症状があります。
人それぞれに出現する症状が違い、血糖値が低くても症状が出ない人もいれば、普段高い人の場合は、正常の値でも体が反応し症状が出ることがあります。

【原因】

食事量が少なかったり、食事の間隔があいていたり、運動量が多かったり、インスリン量や内服薬が必要量より多かったりすると、血液中のブドウ糖が足りなくなります。そのサインとして、自律神経症状や中枢神経症状が出現します。

【症状を緩和する方法】

ブドウ糖(粉砂糖や角砂糖)を摂取し、安静にしてください。
車の運転中や水泳をやっている最中に症状が出現した場合は、すぐに中止して低血糖時の処置をしましょう。危険な状況を招くことがあります。

【受診の目安】

ブドウ糖を摂取しても症状が改善せず、意識が朦朧としてしまう状態が続くようであれば、すぐに受診してください。
規則正しい生活、指導された薬、インスリン量、食事摂取カロリーを守っていても、低血糖発作を繰り返すようなら、早めに受診したほうがよいでしょう。

【観察ポイント】

受診時には、食事量・運動量(活動量)・血糖値など普段とどう違ったかを医師に伝えましょう。

発熱

体温は人によって異なりますが、日本人の正常体温は腋の下で測った場合36.0~37.0℃といわれています。
通常、体温は運動や興奮・不安などによって上昇し、食事や服装によっても変化しますが、平常よりも1℃以上高くなった場合を発熱と言っています。一般的に病院では37.5℃以上を発熱の対象にしています。

【症状】

体温の上がり始めは、寒気やだるさ・食欲不振・頭痛・神経痛・筋肉痛・震え・手足が冷たい・息が荒くなるなどの症状が出現します。
体温上昇のピークがすぎると、ほてり・熱くてたまらない・汗をかく・手足も熱くなるなどの症状に変化します。

【原因】

主として感染症が原因です。体温を上げて循環・代謝を活発にし病原体と戦っていることを示しています。

【症状を緩和する方法】

体温の上がり始めは、寒気があるため身体を冷やさないように暖かい着衣や、布団などで調節するようにします。首まわりを中心に保温し、温かい飲み物をとるなども効果的です。
体温上昇のピークがすぎたら、腋の下や足のつけねなど大きな血管が触れる部位を中心に冷やし、汗をかいたら着替えをしたり、掛け物は薄くして熱を放散させるようにしましょう。
水分をとることも大切です。

【受診の目安】

発熱が3日以上続く、または38.5℃以上の発熱があるという場合はできるだけ早く受診しましょう。

【観察ポイント】

いつから発熱しているか、何度まで上がるか、体温に上がり下がりがあるか、他に症状があるかなどを観察して受診時に伝えてください。

貧血

血液中の赤血球の減少や、赤血球に含まれる血色素(ヘモグロビン)の量が少なくなった状態をいいます。
 正確には血液検査によって診断します。

【症状】

顔色が悪い、疲れやすい、ふらつき、めまい、立ちくらみ、息切れ、動悸、低血圧などが一般的です。さらに症状が進むと脈拍の増加、口内炎、スプーン爪など爪の変形症状が出現します。
貧血がゆっくり進行すると身体がそれに慣れてしまい、かなり重度になっても自覚症状を感じなくなることがあります。

【原因】

  • 鉄の吸収量の不足
  • 造血組織である骨髄の赤血球生産量の低下
  • 赤血球の寿命が普通よりも短い
  • 吐血・下血・鼻出血・血尿・月経過多などの急激で大量の失血による貧血
  • ビタミンB12や葉酸の不足

などがあげられます。

【受診の目安】

大量の出血の場合は安静にして速やかに受診しましょう。
顔色が悪い、ふらつき、めまい、立ちくらみ、息切れなどの一般的な症状が続くときは無理せず体調のいい時に受診して、貧血の原因となる病気を調べる必要があります。
貧血のなかで最も多いのが鉄欠乏性貧血です。軽度のものなら食事だけで改善することもあるのでまずは受診して、血液検査を受けるようにしましょう。

物忘れ

人間誰しも年をとれば物おぼえが悪くなりますが、程度がひどくなると認知症の可能性があります。

【症状】

  • 人の名前を忘れる
  • 物の名前を忘れる
  • 用事を忘れる
  • 道に迷う
  • 物をどこに置いたか忘れる
  • 置いたはずの物がなくなったような気がする

【症状緩和の対処法】

  • 用事や人の名前などはこまめにメモをとる
  • 外出するときも、どこで何をするかを時間順に書いたメモを持っていく
  • 財布、かぎ、印鑑などは、置く場所を決め、それ以外のところに置きっぱなしにしない
  • 買い物に行くときは、買う物を事前に箇条書きにしておく
  • 置いたはずの貴重品が見当たらないときは、あわてないで、まずご家族を呼んで、心当たりがないか尋ねてみる

【受診の目安】

  • 物忘れが急に目立ち始めた
  • 探し物が見つからないと、カッカしてくる
  • 夜眠らないでごそごそしたり、外出しようとする
  • 昼間からぼんやりしていて、声をかけても上の空
  • トイレに間に合わないことがふえた
  • 歩いているとふらふらしたり、倒れたりする
  • 空耳がふえた
  • 「あそこに誰かいる」ような気がすることがふえた

【原因-治り得る認知症-】

  • 頭に水がたまる
  • 頭に血がたまる
  • ビタミン不足
  • その他の身体の病気

【原因-治りにくい認知症-】

  • 脳がやせていく
  • 脳のすみずみまで血がいきわたらない
  • 脳卒中後

【受診時のポイント】

以下のような点を事前に箇条書きにしておくと便利です

  • いつごろから物忘れが始まったか、いつごろ物忘れにまつわるどんな事件があったか?
  • 糖尿病、高血圧、心臓の病気などがあるか?
  • 肝臓や腎臓の病気があるか?
  • お酒をかなり飲まれる方か?
  • 同様の症状がある親戚の方がいらっしゃるか?

持病薬のある患者様は、「お薬手帳」もしくは服用中の薬を持参ください。

うつ病

今日「うつ病」の範囲は広くなっており、以前なら「ノイローゼ」とか「神経衰弱」といわれた状態も含まれています。
つまり「くよくよ悩んで、眠れなくて、ノイローゼ気味」の人も「うつ病」とよばれるし、「神経衰弱」におちいった文豪夏目漱石も今日的にみればうつ病でしょう。
すなわち憂鬱な人は、多かれ少なかれ「うつ病」の可能性があるのです。「気持ちが落ち込む」「すべてがむなしい」「わけもなくさびしい」「イライラして何も手につかない」「集中力がなくなった」「やる気がおきない」「決断力がなくなってしまって何一つ自分では決められない」「皆様に申し訳ない」「絶望的だ」「私はもう人間として失格だ」「眠れない」「疲れやすい」「食事がおいしくない」「あちこち痛いのに病院では"異常なし"と言われた」などなど・・・・・・
時が解決してくれる問題か、それとも治療を要するのか。その判断は、専門家にまかせましょう。まずは気軽に専門医を受診してください。