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看護部ニュース2018年

2018年3月

新人看護師修了証授与

3月17日今年度採用となった新人看護師へ、看護部長より修了証が授与されました。1年間を頑張り続け、成長してきたことを実感してもらおうと、先輩看護師たちの言葉を綴った証書です。看護師としての2年目は、少しずつ自律した看護実践が求められるようになる試練の年です。当院では2年目も含めた継続的な教育を各部署で計画し、サポートの強化を図っています。

看護部ニュース2017年

2017年9月

入院中の子供たちが描いた宇宙服

2016年9月8日に順天堂医院の小児科病棟で開催された「宇宙服アートプロジェクト2016」で、当時順天堂医院に入院中の子供たちが描いたパッチワークによる宇宙服が、今年8月NASAの国際宇宙ステーションに届けられました。

宇宙服は今年2017年8月20日に国際宇宙ステーションからの中継でお披露目されました。子供たちの創造力には本当に驚かされることばかりです!

小児病棟では、医師と看護師、セラピスト、ボランティアなど様々な職種が協働し子供たちと関わりを持っています。入院中の子供たちがいろいろなことに興味を持てるよう、これからも素敵な体験を共有していきたいと思います。

NASA宇宙ステーションからのお披露目の様子(動画)
https://www.youtube.com/watch?v=m1bSaWGN1L4

聖路加国際病院と順天堂医院の子供たちからの宇宙飛行士宛ての質問メッセージが紹介されています。
https://youtu.be/7pWf_3sc2K4?t=395

昨年順天堂医院で実施された「宇宙服アートプロジェクト2016」の様子
http://www.juntendo.ac.jp/news/20160912-05.html

NASAのホームページ
https://www.nasa.gov/press-release/astronauts-showcase-space-art-created-with-childhood-cancer-patients

宇宙服アートプロジェクト2016

写真の中央は宇宙飛行士の山崎直子さん

写真の中央は宇宙飛行士の山崎直子さんです。

順天堂医院での「宇宙服アートプロジェクト2016」開催様子

順天堂医院での「宇宙服アートプロジェクト2016」

2017年7月

忘れられない看護エピソード

2017年5月12日「看護の日」、今年で7回目を数える日本看護協会「忘れられない看護エピソード」で、当院の看護師長であり、慢性疾患看護専門看護師である小崎綾子さんが「看護職部門 優秀賞」を受賞されました!

残された限りある時間の中で「娘とバージンロードを歩きたい」、そんな父親としての願いをお手伝いしたい。看護師として、その思いと姿にジーンとくるエピソードです。

文章:旅立ちのお手伝い
受賞作品はこちら↓
https://www.nurse.or.jp/home/event/simin/episode/pdf/2017/06.pdf

日本看護協会「忘れられない看護エピソード」
https://www.nurse.or.jp/home/event/simin/episode/index.html

2017年6月

新人看護師研修の様子

今年度も4月最初の研修で、多くの新人看護師を迎えました。3日間の新人看護師研修を修了し、それぞれ配属先の部署へ元気に巣立っていきました。
今回は、新人看護師研修と共に6月に行われたストレスマネジメント研修の様子をお伝えします。

研修会場には部署からのウェルカムポスターが掲示されます。ユニークな歓迎メッセージや先輩達の顔写真に興味津々です。

配属部署の発表後、看護師長とのファーストコンタクトの様子です。看護師としての目標を共有しながらアドバイスを受けることができます。

災害時消火器訓練の様子です。
当院は災害拠点病院として、入職後も日々訓練が行われます。

研修最終日です。ユニフォーム姿が少し板についてきました。いよいよ次の日から部署で実践です。

入職2ヶ月半、できることが増える反面、緊張とストレスが高くなる時期です。6月の研修では、健康管理室の保健師より「元気で働き続けるために」というテーマでストレスマネジメントに関する講義をいただきました。グループワークでは、部署での悩みや解決法を共有します。

2017年6月

アドバンス助産師の紹介

アドバンス助産師とは、日本助産評価機構で認証を受けた「自律して助産ケアを提供できる助産師」であり、認証には分娩介助件数100件以上の経験や様々な研修をクリアして、助産実践能力が一定の水準に達していると認められることが必要です。現在順天堂医院では11名の助産師がアドバンス助産師として認証を受け、産科外来や産科病棟、新生児集中治療室で活躍しています。

アドバンス助産師を中心に、助産師外来では妊産婦さんのニーズを考慮した生活・育児環境の準備を検討し、いよいよお産という時にはバースプランを大切にしながら助産ケアを提供します。当院では無痛分娩が行われているため、医師と協力しながらより安全で安心な分娩の管理を目指しています。また、退院後は、育児ママフォローアップ外来で育児・母乳の相談、産後のメンタルヘルスに関する援助を担当し、妊娠・出産・育児の時期をスムーズに過ごせるように取り組んでいます。新生児集中治療室では、母児やご家族への退院支援も担当しています。赤ちゃんを迎えた時のお母さんの笑顔が、いつも私たちの力になっています。

アドバンス助産師 認定バッジ

看護部ニュース2016年

看護部長挨拶

患者の生命を護る専門職として、「優しさ」と
「厳しさ」を兼ね備えた看護師の育成を目指しています。

順天堂大学医学部附属順天堂医院
看護部長 幅下 貞美

順天堂医院の看護の歴史は、初代看護師取締である「杉本かね」に始まり、今年で141年を迎えます。
看護師の仕事は、医師の治療方針に沿い医療チームの一員として連携しながら、患者さんの検査・治療の介助をしたり、日常生活が快適に過ごせるよう援助をすることです。順天堂の理念である「仁」の心「人在りて、我在り、他を思いやり、慈しむ心」はその基盤となっています。
また、患者さんからの期待に応えられるよう、看護師自身の実践能力を高めるために、順天堂大学の各学部・大学院と連携し協力体制のもと研修や研究に励んでおります。
私自身は、看護部としてのMissionを「豊かな人間性を持った自律した看護師の育成」にあると捉えています。看護とは、たとえ概念が変わろうとも、どのような時代においてもその本質は変わりません。専門職として感性をもち、勉学に励み、スキルを高める姿勢を充分兼ね備え学ぶことが必要です。しかし、学ぶことが目的なのではありません。その先に見えるのは、病をもち生きている生活者である人々への看護です。そのことを常に忘れてはならないと考えています。
私たちは、親切とやさしさ、そして専門職業人として「厳しさ」をこめて、患者さんを「看る、護る」よう努めています。

看護部ニュース

書籍紹介

現場でできる「看護倫理」教育・実践マニュアル:
チームの倫理的感受性がぐんと上がる! (ナーシングビジネス2015年春季増刊)

現場でできる「看護倫理」教育・実践マニュアル

編:照沼 則子 (順天堂医院 看護部長)、
武井 テル (同看護部長補佐)
出版社: メディカ出版
発売日: 2015/2/27

臨床現場では、がん余命告知や認知症患者の意思決定、小児のインフォームドコンセントといった「看護倫理」の問題に日常的に直面することがあります。臨床実践における倫理的ジレンマを解決するために、何を学び、どのように対処していけばよいのか思い悩む看護師は多くいます。
本書は、看護倫理に関する基礎知識から、集合研修における事例検討、日々のケアといった、さまざまな場面における実践について網羅しています。とかく「堅苦しい」「難しい」と言うイメージのある「看護倫理」について、順天堂医院における看護教育と看護の実際の場面を紹介しながら、スッと理解できる1冊となっています。

シリーズ:働きやすい環境づくりと看護の質向上への挑戦
プロジェクト@ 変形労働勤務2交代制導入の取り組み

看護師の夜間長時間労働による健康問題は、ワーク・ライフ・バランスの考え方が浸透するとともに、長年注目されてきた背景があります。2012年2月には、日本看護協会より「夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」が発行されました。これをきっかけに、夜勤労働時間を13時間以内とする変形労働勤務2交代制が全国的に広がりつつあります。
変形労働勤務2交代制には、多様な勤務時間の組み合わせが必要となる為、看護管理者にとって導入することは決して容易ではありません。しかしながら、看護職が安全で健康に働き続けられる職場環境を整備することは、とても重要な課題です。当院でも2年前より試験導入を開始し、現在では5部署で実施するまでに広がってきました。今後はさらに長期的な導入の効果を検討するため、看護師長・看護主任が協働してプロジェクトを立ち上げ、より看護スタッフの働きやすい職場環境、労働環境づくりを目指しています。

変形労働勤務2交代制における勤務時間のイメージ

変形労働勤務2交代制における勤務時間のイメージ

導入の効果、メリット

  • 1) 夜勤時間の短縮により、夜間の労働負荷を軽減します。
    →「以前の勤務に戻ることはできない」と話すスタッフが多数を占めています。
  • 2) 多様な勤務形態により、病棟の特徴に沿った戦略的な勤務体制を取ることができます。
  • 3) 集中力の低下を防ぎ、医療安全への効果が期待できます。
    →看護と労働の質向上に繋がっていきます。
  • 4) 勤務時間の組み合わせと工夫によって、休暇と有給休暇を確実に取得できます。
  • 5) 夜勤などのリスクに対する対策について学ぶことは、専門職業人にとってとても大切なことです。皆さんもぜひこの機会に学んでみてください。
    →日本看護協会「夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」はこちら