入職した年度から、医療安全や看護倫理など、基礎的かつ重要な技術・知識・態度を学びながら看護師としての経験を積んでいきます。2年目以降はレベルアップをしながら、看護理論や他職種連携などチームリーダーとして必要なスキルを身に付け、ジェネラリストを目指していきます。
さらには、看護師が生涯働き・学び続けてゆけることを目指したキャリアパスを描けるように、様々なコースを準備しています。広域な分野で卓越した実践力を持ち、活躍できる【トップジェネラリスト】をはじめ、【看護管理者】【専門看護師:スペシャリスト】【教育・研究者】【臨床教育者】【認定看護師:エキスパートナース】と選択肢を広げています(キャリアパスの構図)。キャリアに対する考え方は変化していくため、一旦選択したキャリアパスの変更も可能です。

キャリアパスの構図
自分が描くキャリアパスに応じた研修プログラムを選択できます。
順天堂医院では看護手順を学習するツールとして「ナーシングスキル日本版」を導入しています。このナーシングスキルを活用し、新人看護師を含む全ての看護職員が、最新のエビデンスに基づく質の高い看護技術の習得を目指しています。インターネットからアクセスできるため、誰もがいつでもどこからでも看護手順や根拠となる知識を学習することができ、平成25年度では3万7千アクセスを達成しました。実践的な看護技術指導のツールとしても活用し、統一した質の高い看護技術教育に努めています。
目的
ポートフォリオの作成例



- 学習した事、実践した事などの記録をファイルし、自己の成長過程を客観的に評価する資料とする。
- 自分の課題を明らかにし、目標達成の過程をとおして自己教育力を高める。
- 専門職としての継続教育の資料とする。
ポートフォリオの種類
- パーソナルポートフォリオ:
仕事や活動、成果などをファイルしたもの - テーマポートフォリオ:
目的に向かうプロセスの資料や情報をファイルしたもの - ライフポートフォリオ:
自分の健康や身体の情報をファイルしたもの。
ポートフォリオの作り方
- ファイルの準備:A4クリアポケットファイル 30ポケットのものが良い
- ファイル化のポイント:活動や成果がわかるものをどんどん時系列に入れていく
→区切りの時に凝縮ポートフォリオを作る。 - ファイルする記録・資料
- 写真(私自身・活動場面)
- 健康診断書・データ
- 自分のビジョン(願い)⇒ゴール(目標)を書いた紙
- チャレンジシート(計画・実践)
- 能力・行動特性評価表
- 日々の実践メモ(疑問・気づき・感動・ひらめき・アイデア)
- 部署での活動計画と成果
- 関心のある新聞や冊子の切り抜き
- 読書歴
- 活動成果物
勉強会や研修会などの資料・レポート・自己評価・他者評価
院内・外で発表したプレゼンテーション資料
研究論文 誌上投稿文書
取得した資格証明書 研修修了証明書 - 看護基本技術評価表 etc.
ポートフォリオの活用
ポートフォリオを用いた師長やコーチとの
面接場面
面接場面

実践した事や成果が見え、他者に自分を伝えることのできる有効な手段であり、学習と成長により実力(目に見える実践能力)が身につく。
- 自己紹介
- 目標管理・目標面接場面
- ビジョンとエビデンス
- 実践のプロセス評価
- クリニカルラダーの決定
- 研修後の実践成果
このポートフォリオの活用は、
鈴木敏恵著『目標管理はポートフォリオで成功する』メヂカルフレンド社を参考にした取り組みです。
鈴木敏恵著『目標管理はポートフォリオで成功する』メヂカルフレンド社を参考にした取り組みです。
参考サイト:未来教育プロジェクト&ポートフォリオ
http://www.mirai-project.net/