基本情報
麻酔科・ペインクリニック概要
当科のモットーは安全で患者さんに優しい医療の提供です。手術麻酔科管理においては、詳しく解りやすい説明を行い、患者さんの身体の状態に合った管理方法を考え、術後の慢性疼痛を残さないよう、術後鎮痛も積極的に行っています。ペインクリニック外来では、「痛みの治療」を行っています。急性期・慢性期の痛みに対して神経ブロックを中心に薬物療法やリハビリテーションを加えた体系的な治療を行っています。
対象疾患
ペインクリニック外来では、腰痛や各種関節痛、頭痛、帯状疱疹後神経痛、がん性疼痛などに対応しています。
診療方法
主な診療方法
◇神経ブロック治療
痛みの原因となっている神経やそのかたまりに向かって細かい針を刺して、局所麻酔薬などのいろいろな薬を注入して神経の働きを一時的にまたは半永久的に抑えて痛みを和らげる方法で、いろいろな種類があります。用いられる方法は、症状のある部位によって決まります。もっとも多く行われる方法は、星状神経節ブロックと硬膜外ブロックです。注射をするときに少しの痛みはありますが、その後に劇的な痛みの軽減を認めることが多くあります。
◇神経ブロック治療だけですか?
そうではありません。内服薬や軟膏を使うこともありますし、近赤外線照射を用いる光線療法も用いています。また、神経に熱を加えて痛みを和らげる高周波熱凝固療法も用いています。脊髄を電気で刺激し痛みを和らげ、血流を改善する硬膜外脊髄刺激電極療法も行います。
痛みにお困りでしたら、まずご相談ください。無用な痛みは必要ありません。
◇腰部硬膜外ブロック
腰や下肢に痛みがある患者さんによく用いられます。飲み薬で良くならない患者さまの70%程度は痛みが和らいでいきます。
診療体制
診療は月曜・水曜の終日、金曜と土曜の午前に外来診療を行っています。金曜午後は手術室内で透視下神経ブロックを行っています。診療はペインクリニック専門医の田邉の他、非常勤医師を加えた数名で行っています。診療内容は神経ブロックを中心として行っていますが、薬物治療はもとより、近赤外線照射装置(スーパーライザー)を用いた疼痛部位への温熱療法も併用するなど、患者さんの痛みの具合やからだの状態に合わせて多角的な治療を行っています。
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