順天堂大学スポーツ健康科学部/大学院スポーツ健康科学研究科
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特任助教 杉山 和也

文学

〔研究領域〕
文学・文化史
〔研究領域のキーワード〕
文学・説話・軍記・武士道
〔目標・方法・内容等〕
現代の日本では、スポーツをめぐる営為が、しばしば武士になぞらえて捉えられています。例えば、スポーツ選手が「サムライ」と表現されている場面は、テレビや新聞、広告などで、一度は目にしたことがあるでしょう。また、勉学と、部活動などでのスポーツ活動のことを併せて「文”武”両道」と表現されることも、そうした例の1つと言えるでしょう。そして、こうした現代における武士に対する認識は、映画や時代劇、小説、マンガ、アニメーションなどの表象文化とも深く関わっています。しかしながら、現代を生きる私たちは、実際の武士を直接、見たことがありません。武士に関して、彼らが生きていた時代の文献を読み解きつつ、その実像に迫るとき、果たして、こうした現代における認識は、どこまで妥当なのでしょうか。
 本ゼミナールでは、主に防人(さきもり)や武士といった前近代の〈武人〉をめぐる表象が、近代以降にどのように展開してきたかという問題について、批判的に考察していきます。前近代の〈武人〉に関しては、ごく基本的な情報を、まず教員が提供します。『平家物語』などの合戦を描いた文学作品や、その他、様々な史料を、現代語訳を活用しつつ、読み解きます。その上で、近代以降の〈武人〉の表象については、近現代の報道や、映画、マンガ、ゲームなども含め、ゼミ生各自の興味関心に合わせて、幅広く考察の対象とし、各自が自由に研究を深めます。
 本ゼミナールの目標は、次の5つです。第一には、各時代の文学作品、その他、諸資料について、どれが信頼できる情報であるかを見極め、的確にアプローチする方法を学び、基礎的な調査能力を身につけること。第二には、収集した資料の性格を的確に捉えて、読解、考察できるようになること。第三には、ゼミ生各自の興味関心に基づいて、自分なりの研究テーマを見いだすこと。第四には、収集した資料に基づいて、自分なりの考察を論理的に行うことができるようになること。第五には、その自分なりの考察を、プレゼンテーションや卒業論文などの形で、第三者が理解できる言葉で表明できるようになることです。