順天堂大学スポーツ健康科学部/大学院スポーツ健康科学研究科
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マネ科のこゝろ 2016年度

学科長からのメッセージ

 卒論を書き始める時、レポートと論文の違いに戸惑う学生が多い。自分のテーマを設定するところから、学生の闘いがスタートする。ゼミの中で、「あるテーマにしたがって調査し、資料を収集して、考察していくという点では、レポートも論文も同じプロセスをたどるが、そのテーマの設定、すなわち、問題意識をもつ時点に大きな差異が存在する。つまり、レポートのテーマは、与えられた受動的なものであり、それに対して論文は、あくまでも自分の問題意識に基づくものでなければならない。それゆえ論文は、どんなに小さくともオリジナリティーを持っていなければならない。これがなければ、何百枚書かれていようとも、それはレポートの域を出ないのである。逆に言えば、こうした小さな独創性を持つがゆえに、個々の論文は、それを書いた人にとってかけがえのない大切なものとなる。ここに論文が業績といわれる由縁がある」といった趣旨の話をするが、学生達は一様にキョトンとした表情を浮かべ、これからテーマを自分で設定し、文献や資料を検索し、ある一定の様式に則りながら卒論を執筆することがいかに困難な作業を伴うかを知る由もない。

 それから2年の歳月をかけ、試行錯誤、悪戦苦闘の末に書き上げた卒論は、学生一人ひとりにとって、かけがえのない宝物であり、卒論を執筆する中で獲得した「読み」「書き」「発表する」という一連の能力は、社会に出てからも大いに役立つに違いない。

 その意味でも、2年の長きにわたり、学生を根気強く、熱心にご指導いただいた各ゼミナールの先生方に、この場をお借りして、心から感謝申し上げる次第である。

 さて、「マネ科のこゝろ」は、スポーツマネジメント学科の第一期生が卒業した平成9(1997)年3月に第1号が発行され、今号で第21号を迎える。これまでは冊子(印刷物)として発行されてきたが、平成28(2016)年度分から電子化を行うことにした。このWebサイトに本学科のゼミナールに所属し、卒業論文を執筆した81名の卒論抄録が収録されているので、是非、ご覧頂きたい。
 
平成29(2017)年2月23日
スポーツマネジメント学科
学科長 黒須 充