順天堂大学スポーツ健康科学部/大学院スポーツ健康科学研究科
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日本初!博士(スポーツ健康科学)誕生!大学院スポーツ健康科学研究科

2003.5.14 その他

日本初!博士(スポーツ健康科学)誕生!大学院スポーツ健康科学研究科

中央が博士学位取得第1号:高橋淳一郎氏

中央が博士学位取得第1号:高橋淳一郎氏
論文要旨
  • 博士論文タイトル
    高強度運動後の血中乳酸および筋機能の回復に及ぼす
    水泳および水中運動の効果

     
  • 学位取得者名
    高橋 淳一郎
     
  • 論文要旨
    <研究の目的>
    水中での運動は、入水することで身体にかかる静水圧の増加や血流の再配分などにより血液循環が陸上での運動より促進される。また、剣状突起部までの浸水で は、浮力により重力から受ける負荷が体重の25~30%に減少する。さらに水中での移動は水抵抗の影響から伸張性筋収縮を起こさない。そこで、本研究は短 時間の水泳あるいは水中運動による回復運動が血中乳酸濃度あるいは筋力、柔軟性、筋硬度の低下ならびに筋痛等の疲労の回復に及ぼす効果を検討することを目 的とした。
    <方法と結果>
    男子大学水球競技選手を被験者とし、高強度水中運動(水球ゲームあるいは水球シミュレート運動)後、2分間のインターバルに回復運動として行なった水泳は椅座位安静より血中乳酸濃度の減少率を有効に高めた。
    また、高強度陸上運動(サッカーゲームあるいはダウンヒルランニング)後の回復に関して、男子大学サッカー選手を被験者として、サッカーゲーム後に水中運 動、自転車エルゴメータ運動およびジョギングを回復運動としたところ、筋力の回復には自転車運動が、柔軟性の回復には水中運動が効果的であり、ジョギング はいずれもごく短時間では有効な回復をもたらさなかった。さらに男子大学陸上長距離選手を被験者に、DOMSが生じる強度のダウンヒルランニング後3日間 の回復期に行なった水中運動は、筋パワー、全身反応時間、筋硬度および筋痛の回復が促進することが確認され、水中運動はDOMSに伴って生じる生理学的応 答に対して有効な回復運動であることが示された。
    <結論>
    以上の結果より、運動直後の回復運動として高強度水中運動後の血中乳酸濃度をきわめて短時間に減少させるためには水泳が効果的であり、高強度陸上運動の脚 筋パワー、柔軟性、全身反応時間、筋硬度および筋痛の回復には水中運動が有効である。したがって、静水圧がもたらす循環効率の促進に回復運動が加算される 水泳および水中運動は、陸上での回復運動より短時間に疲労の回復が図れるものと結論される。

以 上

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