「医学所御用留」【1863~1885】

幕末に設置された歩兵屯所(歩兵組の兵営)に常駐した、奥医師 手塚良斎が記した記録。歩兵組の動静や屯所附医師の活躍を記した文書。江戸幕府の医官である奥医師は、将軍とその家族の診療をしていたが、ここでは兵士達の診察をしていた。

手塚良斎は、お玉ガ池種痘所の建設資金を拠出した83人衆の1人で、医学所から出役として歩兵屯所に就任していた。また、手塚治虫の祖先で、『ひだまりの木』に登場する手塚良仙の娘婿である。