佐藤進【1845~1918】

順天堂3代目堂主。佐倉藩医、陸軍軍医総監、明治の十傑(十人の著名人)の一人。1867(慶応3)年、佐藤尚中の養子となり、戊辰戦争に軍医として参戦。1869(明治2)年ドイツへ留学、1874年ベルリン大学を卒業し東洋人で初めて学位を授与される。帰国後、順天堂医院院長になる。1877(明治10)年、西南戦争で陸軍軍医監として活躍。一躍、全国的にその名が知られた。日清・日露戦争で軍医総監として活躍、1908(明治41)年韓国の大韓医院創立に携わり初代院長となった。岳父尚中と順天堂を継承すると約束した進は、官途につかず、平時は順天堂医院院長を勤め、有事は軍医総監などを勤め、診療並びに順天堂の門人の教育にあたった。